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【回想録】20代を振り返って…2

入社式。
新鮮な気持ちと緊張感でその日を迎えた。

同期入社は総合職十数名に一般職が100名ちょっと。
順番に名前とともに配属先が読み上げらる。

しかし、いつまで経っても自分の名前は呼ばれない…。
冗談抜きで「俺がこんな順調にいったのがおかしいし、何か間違いがあったんじゃないか?」と真剣に思った。

最後の最後にようやく名前が呼ばれた。

「◯◯◯◯、東京本社、株式部先物オプション課」

会場に軽いざわめきが起こる。
それまで読み上げられた配属先は、ほとんどが支店や事務方だった。

それから勘違い人生が始まった…。
みんなに優秀と誤解され、すごい奴らしいと噂され…。

全員が受けなければいけない外務員試験。
模擬テストも一位を取って当たり前とプレッシャーかけられ…必死に勉強して何とか応えていた。
初めてまともに「勉強」したっけ。

(知らないと思いますが)キャプテンって漫画の谷口くんみたいな感じだったな…f^_^;)

学歴的には落ちこぼれのはずの自分がなんでそんな最先端の部署に配属されたのか?

入社後、しばらくして分かったことだが、内定期間中に実施された株式投資コンテストの銘柄選び。それが目に止まったとのこと。一生懸命調べて勉強したことが運良く人事の目に止まったらしい。

20代の自分。

何もなかったはずの自分が大きなチャンスを手に入れた。
自分の努力を誰かが見ていてくれた。

いくつもの壁や苦しみもあったけど、誰かが手を差し伸べてくれた。

無駄な努力なんてない。
それを信じることができた。

そして人との出会いが自分を導いてくれた。

チャンスって誰にでも来るものじゃない。
それを呼びよせるのは自分の努力。
それを誰かが見ていてくれるかは運かもしれない。

そしてそのチャンスに飛び込む勇気が持てるかどうか?
その決断を後悔しないように、必死に努力出来るかどうか?

30代の10年間。

それを伝えていくこと。
そして自分にいた誰かに自分がなってやりたい。

そんな思いを持って30代を迎えた。
 

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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