【ビジネス】心掛けてきたもの
運用者(会社)という仕事。
この仕事においては常に結果が求められる。しかも、利益(数字)という誤魔化しようのないもので示さなければいけない。
自分は新しく運用会社を立ち上げ、後輩達と懸命に走ってきた。
ディーリング部長として取り組んできた数年間。
ヘッジファンドの設立、そして経営、営業、管理、外交…様々なものに取り組んできた。
多くの仲間、後輩達と未来に責任を感じてきた。
これまで自分が大切に考えてきたこと。自分自身に言い聞かせてきたことをちょっとまとめてみようと思う。
【信頼を得るプロセス】
信用に足るだけの裏づけを示す。
その背景や要因、自己分析を徹底的に行い、他者にあって自身にないもの、自身にあって他者にないもの(差別化)、その長所短所を客観的かつ論理的に分析し、示さなければならない。訴求出来るポイントをクリアにし、それをしっかりと分かりやすく伝えていく。
運用会社なら、もちろん他人の資金をお預かりするだけのしっかりとした組織であることも求められる。
ストラクチャリングを適切に行い、バックグラウンドチェックや、DD、ODDにもしっかりと応えられる体制作りも重要だ。
この業界は狭い。周囲の方々の評判なども重要になる。
日頃から、誠実に在ること。そしてビジネスの理念や目指すもの、様々な点で共感していただいたり、応援してくれる人を得ることも大切なことだ。
【信頼に応えるプロセス】
そのうえで信頼を与えてもらう(投資してもらう)。
そこからは結果として応えていくプロセスになる。
事前に話していた内容と相違ない運営や運用が出来ているか。そして実際の収益をあげてみせなければならない。
ただ収益を上げるという取り組みだけでは足りず、常に収益の極大化を目指しつつ、リスク管理などの守りの部分も重要なファクターだ。
苦しいときにどう対処し、投資家(会社)の資金を守るように行動したかが必ず問われてくる。丁半博打のような運用では、信頼に応えることは出来ない。
これは運用もマネジメントも同じだろう。
【問題処理・対応のプロセス】
ビジネスをしていく過程では、必ず様々な問題や課題に直面する。可能な限り、関わる方々に迷惑をかけないように配慮もしながら最適解を求めていく。様々な知見や交渉力、実行力が求められてくる。
運用なら、ロスカットやリスク・コントロールといったことになる。
マネジメントなら、内部的な問題、外部的な問題、様々な点においてそれらをこなさなければならない。
未来を見据えつつも、足元を常に見ながら、問題がないか常にチェックし、早め早めに手を打つ。問題の先延ばしや先送りは厳禁だ。
辛いことも、苦しいことも、面倒くさいことも沢山あるけれど、他人がやりたがらないことを進んで背負うからこそ頼られるし、信頼もされる。
【最適化・信頼関係構築のプロセス】
コスト、人員、取引体制などを最適化しつつ、カウンターパーティーにもしっかりと儲けてもらい、Win-Winの関係を築くこと。
誰にも相手にしてもらえないような時期にサポートしてくれた方々への感謝を忘れず、評価を受け、多くの方からサポートを得られるようになったとしても、決して奢ることなく、強く太く長く続けられるビジネス関係を作ること。
【未来を創るプロセス】
数年先、10年先ぐらいまでのビジョンをしっかりと持つ。そのためにも業界動向や、様々な知識や情報を得る必要がある。様々なメディア、資料に目を通し、様々な立場にいる方々と繋がり、ネットワークを広げておくことがその土台になる。
自分自身の視野を広げておくことが、より適切なプランを構築する礎になる。
そして都合の悪い真実や現実にこそ目をしっかりと向け、現在あるものとないものを自覚し、そのうえでどう次の一手を繰り出していくのかを考える。自分にはない視野や経験、アイデアを持つ人に力を借りることも必要だろう。
【コミュニケーションを図るプロセス】
廊下や階段、トイレですれ違う部下一人一人に必ず挨拶だけではなく、何かその人固有の情報を絡めた話を振る。「自分のことを気にかけてくれているんだ」と実感出来るように。そんな地道な積み重ねも大切だったりする。
コミュニケーション不足は非常に危険だ。表情を直接見て言葉を交わす。そうしなければ気がつけないものがある。
待つのではなく、自ら足を運び、笑顔で語りかけ、雑談をするだけでもいい。そこでスタッフの表情から感じ取れるものは大きなヒントにもなる。
【希望や夢を与えるプロセス(モチベーション・コントロール)】
本来、モチベーションなんて自分自身で持ってて当たり前だし、それが出来ないようでは運用者としての成功なんて望めない。でも上に立つ者として、部下のモチベーションをどう引き上げてやるかは重要な責任の一つだとも思う。それがリーダーの存在意義の一つなのだから。
そして何よりも後輩や部下の成長や成功を心から願い、そのための苦労を喜んで背負う姿勢。
それがあってはじめて、彼らは自分のメッセージや言葉に正面から耳を傾けてくれる。
そして仲間や後輩、部下を信頼すること。ただし、そこには厳しさがなくてはいけない。
人間は楽な方に流されやすいものだ。優しさやコミュニケーション不足から、そういった緩みが気づかないうちに蔓延するリスク。
愛情や優しさを土台にした厳しさや真剣さ、緊張感の維持。
そこもリーダーに求められるものの一つだろう。
内部の一人一人が活き活きとしていると、その組織は外から見ても魅力のあるものに感じられるはずだ。
どんなに大変でも、常にアンテナを張り、考え続け、配慮し続けないといけない。
そして誰よりも強い信念とモチベーションを自分自身で持ち続けること。これって実はかなり大変なこと。モチベーションの源泉をしっかりとしたものにしておかないと続かない。
全てが思うようにいくことはない。
どちらかといえば困難にばかり直面してきた。
世の中にはいい人ばかりではないし、悪意や強欲、妬みといったものにも直面してきた。
でもそれ以上に、ちゃんと分かってくれる人達が沢山いたし、応援してくれる人達、信頼してくれる人達が沢山いた。
自分は何かを創り、預けるということを繰り返してきた。
自分だって全て完璧に出来たわけじゃない。
足りないところも沢山あっただろうし、悔しいこと、残念だったこと、自分への反省は尽きない。
でもその反省を生かし、これからの自分がリーダーとしてまた一歩成長してみせるしか出来ない。
預けられた人達、そしてこれからの自分自身へのメモ代わりに。
この仕事においては常に結果が求められる。しかも、利益(数字)という誤魔化しようのないもので示さなければいけない。
自分は新しく運用会社を立ち上げ、後輩達と懸命に走ってきた。
ディーリング部長として取り組んできた数年間。
ヘッジファンドの設立、そして経営、営業、管理、外交…様々なものに取り組んできた。
多くの仲間、後輩達と未来に責任を感じてきた。
これまで自分が大切に考えてきたこと。自分自身に言い聞かせてきたことをちょっとまとめてみようと思う。
【信頼を得るプロセス】
信用に足るだけの裏づけを示す。
その背景や要因、自己分析を徹底的に行い、他者にあって自身にないもの、自身にあって他者にないもの(差別化)、その長所短所を客観的かつ論理的に分析し、示さなければならない。訴求出来るポイントをクリアにし、それをしっかりと分かりやすく伝えていく。
運用会社なら、もちろん他人の資金をお預かりするだけのしっかりとした組織であることも求められる。
ストラクチャリングを適切に行い、バックグラウンドチェックや、DD、ODDにもしっかりと応えられる体制作りも重要だ。
この業界は狭い。周囲の方々の評判なども重要になる。
日頃から、誠実に在ること。そしてビジネスの理念や目指すもの、様々な点で共感していただいたり、応援してくれる人を得ることも大切なことだ。
【信頼に応えるプロセス】
そのうえで信頼を与えてもらう(投資してもらう)。
そこからは結果として応えていくプロセスになる。
事前に話していた内容と相違ない運営や運用が出来ているか。そして実際の収益をあげてみせなければならない。
ただ収益を上げるという取り組みだけでは足りず、常に収益の極大化を目指しつつ、リスク管理などの守りの部分も重要なファクターだ。
苦しいときにどう対処し、投資家(会社)の資金を守るように行動したかが必ず問われてくる。丁半博打のような運用では、信頼に応えることは出来ない。
これは運用もマネジメントも同じだろう。
【問題処理・対応のプロセス】
ビジネスをしていく過程では、必ず様々な問題や課題に直面する。可能な限り、関わる方々に迷惑をかけないように配慮もしながら最適解を求めていく。様々な知見や交渉力、実行力が求められてくる。
運用なら、ロスカットやリスク・コントロールといったことになる。
マネジメントなら、内部的な問題、外部的な問題、様々な点においてそれらをこなさなければならない。
未来を見据えつつも、足元を常に見ながら、問題がないか常にチェックし、早め早めに手を打つ。問題の先延ばしや先送りは厳禁だ。
辛いことも、苦しいことも、面倒くさいことも沢山あるけれど、他人がやりたがらないことを進んで背負うからこそ頼られるし、信頼もされる。
【最適化・信頼関係構築のプロセス】
コスト、人員、取引体制などを最適化しつつ、カウンターパーティーにもしっかりと儲けてもらい、Win-Winの関係を築くこと。
誰にも相手にしてもらえないような時期にサポートしてくれた方々への感謝を忘れず、評価を受け、多くの方からサポートを得られるようになったとしても、決して奢ることなく、強く太く長く続けられるビジネス関係を作ること。
【未来を創るプロセス】
数年先、10年先ぐらいまでのビジョンをしっかりと持つ。そのためにも業界動向や、様々な知識や情報を得る必要がある。様々なメディア、資料に目を通し、様々な立場にいる方々と繋がり、ネットワークを広げておくことがその土台になる。
自分自身の視野を広げておくことが、より適切なプランを構築する礎になる。
そして都合の悪い真実や現実にこそ目をしっかりと向け、現在あるものとないものを自覚し、そのうえでどう次の一手を繰り出していくのかを考える。自分にはない視野や経験、アイデアを持つ人に力を借りることも必要だろう。
【コミュニケーションを図るプロセス】
廊下や階段、トイレですれ違う部下一人一人に必ず挨拶だけではなく、何かその人固有の情報を絡めた話を振る。「自分のことを気にかけてくれているんだ」と実感出来るように。そんな地道な積み重ねも大切だったりする。
コミュニケーション不足は非常に危険だ。表情を直接見て言葉を交わす。そうしなければ気がつけないものがある。
待つのではなく、自ら足を運び、笑顔で語りかけ、雑談をするだけでもいい。そこでスタッフの表情から感じ取れるものは大きなヒントにもなる。
【希望や夢を与えるプロセス(モチベーション・コントロール)】
本来、モチベーションなんて自分自身で持ってて当たり前だし、それが出来ないようでは運用者としての成功なんて望めない。でも上に立つ者として、部下のモチベーションをどう引き上げてやるかは重要な責任の一つだとも思う。それがリーダーの存在意義の一つなのだから。
そして何よりも後輩や部下の成長や成功を心から願い、そのための苦労を喜んで背負う姿勢。
それがあってはじめて、彼らは自分のメッセージや言葉に正面から耳を傾けてくれる。
そして仲間や後輩、部下を信頼すること。ただし、そこには厳しさがなくてはいけない。
人間は楽な方に流されやすいものだ。優しさやコミュニケーション不足から、そういった緩みが気づかないうちに蔓延するリスク。
愛情や優しさを土台にした厳しさや真剣さ、緊張感の維持。
そこもリーダーに求められるものの一つだろう。
内部の一人一人が活き活きとしていると、その組織は外から見ても魅力のあるものに感じられるはずだ。
どんなに大変でも、常にアンテナを張り、考え続け、配慮し続けないといけない。
そして誰よりも強い信念とモチベーションを自分自身で持ち続けること。これって実はかなり大変なこと。モチベーションの源泉をしっかりとしたものにしておかないと続かない。
全てが思うようにいくことはない。
どちらかといえば困難にばかり直面してきた。
世の中にはいい人ばかりではないし、悪意や強欲、妬みといったものにも直面してきた。
でもそれ以上に、ちゃんと分かってくれる人達が沢山いたし、応援してくれる人達、信頼してくれる人達が沢山いた。
自分は何かを創り、預けるということを繰り返してきた。
自分だって全て完璧に出来たわけじゃない。
足りないところも沢山あっただろうし、悔しいこと、残念だったこと、自分への反省は尽きない。
でもその反省を生かし、これからの自分がリーダーとしてまた一歩成長してみせるしか出来ない。
預けられた人達、そしてこれからの自分自身へのメモ代わりに。