【ビジネス】10年振り?
昨日は10年振りぐらいにその頃一時期一緒に働いていた人とサシで飲んだ。
彼は本当にいいヤツで、またゆっくり話せる日がくればいいなと思っていた人だった。
あの頃、本当に色々と苦しんだ。
大きな挫折でもあったし、自分の力不足や甘さを痛感し、人の怖さ、お金の世界の怖さも思い知った。
自分の人生が自分のものではなくなるような気がしていた。
人に支配される怖さ、依存される辛さ…。
そして信頼に応えられなかった自分は、批判も浴びた。
孤独をすごく感じたのを今でもはっきりと覚えている。
運用者としては、それなりに強いつもりだった。
でもそんなものは様々な人の思惑や欲、圧力に抗うには大した役には立たなかった。
自分の弱さを知る。
運用者においても大事なこと。
それをその時期に思い知らされた。
だけど誰かを恨んだり、憎んだりしても始まらない。
うまくいかなかったことを何かのせいや誰かのせいにしても始まらない。
願わなければ、そんなに辛い思いはしなかった。
挑戦しなければ、もっと楽だった。
そんな後悔で終わらせたくはなかった。
あまりにも苦しかったからこそ、それで終わるわけにはいかない。
それを糧にして、必ず形にしてみせる。
自分に足りなかったもの。
何が必要だったのか。
自問自答しながら、一歩ずつ前に進んできた。
決して真っすぐでも平坦でもない道のりだったけれど。
運用者としての強さ…それはあの頃の自分よりも素晴らしい後輩達がいてくれる。
そこを目指してくれる次の若い世代がいてくれる。
自分は、あのときの自分に欠けていたものをしっかりと身につけ、それを発揮し、彼らの進む道を守り、切り拓いていく。
自分の夢は、彼らの未来と共にある。
今は最高のメンバーと、信じた道を前に進んでいけている。
自分の役割は変わったけれど、やり遂げなければと思ったことはあの時と変わっていない。
今、こうして信じた道を強く突き進んでいられるのは、あのときの苦しさがあったから。
これから先も決して平坦ではないだろうけれど、過去の挫折も苦しみも糧にして前に進む。
これまでも仕事をしてきた中で、道が離れていった人もいる。
でも10年という時間を経て、またこうして飲み交わし、それぞれの未来を語れるときもくる。
あの経験を無駄ではなかったと思えるときもこうしてちゃんと迎えることができた。
これまでも、これからも数多くの後輩が、夢半ばで挫折を迎えることもあるだろう。
でも本気で、必死に向き合って、悔いなく全力でぶつかれたのなら、胸を張ってそれを糧として欲しい。
頑張った自分を、ただの後悔で終わらせてしまうことほど悔しいことはないから。