【雑感】雑感…
世界の金利市場ではかつてない様々な状況が生じている。
日欧ではマイナス金利が増加し、長短金利の逆転現象も起きている。
中央銀行のバランスシートは膨張し続けており、それでもなお政治は中央銀行に金利の引き下げなどの金融緩和策を求め続けている。
ナショナリズムの台頭により、国家間の分断が進む。米中の貿易摩擦、米ロのINF条約問題、日韓問題…etc。
数年前ではその可能性すら感じなかった「戦争」。その単語ですら、最近ではちょっと目にすることが出てくるようになった。
ひと昔前なら、北朝鮮がミサイルを発射しただけで、マーケットは瞬間でも反応していたものだが、今では日常の一コマになりつつある。安保問題にまで波及した日韓関係の悪化。
国のリーダー達の発言や行動が、あまりにも感情的になってきている気がする。論理的に矛盾していても、あまりに身勝手な主張であっても、平気でそれを口にし、行動する。国のリーダーの発言があまりにも軽くなっている。
感情と理性。そのバランスをしっかりと取り、国民世論を扇動するのではなく、諫めるぐらいの理性を持ち、大局に立って物事を考えること。それが国のリーダー達には求められるはずなんだけれど。
まぁ野党があまりにも…という状況で、選択肢がロクになくなっている日本は政治については言えた話ではないのかもしれないけれど。
右か左、ファンかアンチ。そんなレッテルを貼りたがったり、極端な分け方をしたがる人が増えた気もする。
リスクや懸念に事欠かない状況にも関わらず、株価は明確な下落トレンドにはなっておらず、妙な下値への安心感(?)を持っているように感じる。
確かに下がれば日銀がETFを買うのだし、GPIFなども買ってくる。自社株買いなども考えると、目先の損益にこだわらず、ただ「買う」主体が明確に存在することは、安心感にもつながっているのかもしれない。
不安材料には事欠かないはずなんだけれど、相場はどうせ下がっても戻ってくるという妙な感覚がある。カネ余りのこの状況で、市場は「鈍感」になってしまっているのかもしれない。
金融緩和や需給に依存しきった株式市場にどこか怖さも感じる。上か下か、そのトレンドに自信を持って判断下すことがしづらくなっているから、妙に短期的な乱高下が生じたりもするのかな。
短期的には不安定な動きを示しながらもトレンドが見えない状況。不安と妙な安心感。矛盾と不透明さが混在する中だからこそ、売買代金もここまで低迷しているのかもしれない。
ビジネスを求め、グローバリゼーションを追い求める企業ビジネス。
国家という枠組みの中で台頭するナショナリズム。
国対企業の裁判や、国の規制による企業への罰金や処分なども大きく増えている。
国や企業の在り方が変わっていく。
中央銀行が、国家とその国の通貨を土台として金融をコントロールしてきたこれまでの時代。
暗号資産(仮想通貨)はそれを壊す可能性を持っている。
オンライン・ビジネスは、様々な業界でそれまでの在り方を壊してきた。そこに乗れた人たちはチャンスをものにし、それを軽視してきた人たちは居場所を失っていった。証券リテールや小売りなどはその最たるものだろう。
AIの進化は、ある分野においては人の必要性を奪っていく。人手が足りないといいつつも、個人が望む仕事に就けるかどうかはまた別の問題なのだろう。
様々な物事が変化の過渡期にある。
相場だけではなく、様々な面で「ちょっと先」が読みづらくなってきた気がする。
時代が大きく変わろうとしているのかな。
こういうときって様々なことが起きやすい。
そういうときこそ家族や大切な友人達との時間を大切にし、その尊さを再確認し、そのために何ができるのか、何が正しいのかを考えていく。
ちっぽけな存在に過ぎない自分は、そんな風に関わっている人たちの現在、そして未来を守れるように、出来ることを懸命にやっていくしかないのだろうな。