FC2ブログ

【マーケット】情報の取り扱い

「MiFIDⅡ」
業界関係者なら聞いたことあるはず。


欧州の規制なんだけれど、欧州系に限らずグローバルで活動している金融機関はかなり影響を受けている。

その規制強化で話題になったのが、リサーチレポートなどのサービス。

端的にいえば、「ソフトダラー」として、ブローカレッジの手数料に含む形で、それまでなぁなぁでサービスを受けたりしていた慣習を禁止し、しっかりとそれぞれのサービスにプライシングして、顧客から徴求しなさいという規制。


規模の小さな運用会社だと、そんな費用は負担できないということになり、運用会社間でも受けられるサービスに格差が生まれやすくもなったと言われている。

ブローカー側のコンプライアンスなどの考え方によっても、どこからどこまで出していいかなど、微妙な違いも感じるけれど、結構大きな影響が出た。

それによって地域や会社によっては、従来のブローカレッジによる手数料とは分別して、リサーチレポートなどに一定の費用を支払う必要が出たりもしている。一方で、外部のリサーチ会社がサービス提供する動きが強まったりもしている。


ただそれらはすべて「有料」であるということを認識しておかないといけない。
それを何らかの形で入手して、たらい回しにすること自体が「有料で販売しているものの横流し」と取られてもおかしくはないし、非常に危険な行為と認識すべきだと思う。


元々、アナリストの人が自分の知恵で一生懸命書いたレポート。それに対する敬意は払うべきだと思う。


ひと昔前も、ある外資系でレポートを安易に垂れ流していた人が解雇されたと聞いたこともあった。
情報をくれる人にもリスクがあることは知っておいた方がいい。色々と教えてもらっているからお返しに…というぐらいの気持ちだったのかもしれないが、自分自身で書いたものや作ったものではないものを、正式に承認も得ずに外部に流すということを問題視されたのだろう。


我々は運用に当たって、自分たちではカバーしきれないところの情報であったり、考え方や見方を参考にしたいと思うところもある。
ニーズがある以上、それには価値が生まれる。

でもそれは、それに対して正当な対価を支払ったうえで、そのサービスを受けるべきだということ。
ルールを守り、節度をもって、その情報やレポートは取り扱われるべきなんだと思う。


ひと昔前とは色々と違ってきてる。
なぁなぁでやってはいけないことも増えてる。


なんかここんとこ、ちょっと不確かな情報が出回りやすくなってる気がする。
Twitterとかを通じて、情報の拡散スピードも影響度もかつてとは比べ物にならないほど大きくなっている。
ニュースや新聞などの有料サービスとして責任のある情報提供ではなく、あくまでも個人のフリーでの情報発信だからある程度質についてはしょうがないのかもしれない。もちろんそこには言論の自由もあるのだから。


でも聞いた話を確認もせずに流したり、安易に固有名詞を出したり、市場に影響を与えかねない情報を流したり。市場に関わる者として、情報の取り扱いについて、我々はもう少し慎重に考えないといけないのかなと思う。


もちろん自分も含めて…ね。

ちょっと色々と考えること、気になること、反省することがあったので。


プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR