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【トレード】ワケのワカラン相場

S&P

年初来のS&P500指数のチャート。
夜間のS&P先物も高いし、このままいくと年初来高値を奪還しそうな勢い。

頭で考えると「なんでこんなに上がるの?」って思って当然な気もする。
米中貿易問題だって解決したわけじゃない。
とりあえずG20で会って話をするってことになっただけ。
ジャイアン化している感のあるトランプ大統領率いる米国は、イラクとも揉めそうな情勢だし、中国を始め、様々なところで経済指標の悪化も見られる。
そういった状況を受けて、各国の中央銀行が金融緩和姿勢を打ち出してはいる。でもそれって「景気が悪くなりそうだから」だよね。
だとしたら不透明感を強めている政治や経済、地政学的リスクに対する歯止めという意味合いじゃないの?
「何も高値取ってくることないじゃん。」
「馬鹿じゃないの?」
と言いたくなる気持ちも分からなくもない。

でも相場ってそんなもんだったりする。
頭で考えたり、理屈こねたりしてみても、その通りに相場が動いてくれるわけじゃない。
じゃあなんでそんな動きになるのか?
どこかに見落としている何かがあるんじゃないのか?
その理由探しや間違い探しをしていって、納得できる何かを見つけるしかない。

少なくとも相場が下げる局面で誰が買っていたのか?
世界的な異常ともいえる超低金利状態は、カネ余りを生み、資金運用難を招いている。
日本の市場においては、相場が下げれば自社株買いや日銀の買いが目立ってくる。
需給的な背景にもヒントがあるかもしれない。

「ワケ分からん」

と思ったときは、一度引いて全体を俯瞰してみることも必要だったりする。
投資主体別の売買動向や、お金がどう動いていたかを見るうえで、様々な市場(国だけではなく、株・為替・金利・商品・仮想通貨…etc)を見渡してみる。

「理屈で考えたらおかしい」

と思うかもしれないけど、相場の世界は結果が全て。
想定とは違う動きになったのならば、どこかに見落としている要因があるはず。
それが「歪み」であったとしても、短期的にはそれがその動きを正当化してしまっている以上、その前提で考えていかないといけない。長期的にみれば、その歪みが是正される可能性は十分にあるけど、それまでに退場させられてしまっては元も子もないのだから。

「バブル」

そんな分かりやすい熱狂ではないかもしれない。
むちゃくちゃ景気がいいわけでもないし、世界はどちらかというと不安定さや不透明感を増している。
でも自分には経験のないレベルで、世界的に金融緩和政策が継続されている。
米国はまだ金利が「ある」けど、日本や独に至っては「ない」状況だ。
そんな金余りが生み出す歪みが様々なところで生まれているのかもしれない。

ちなみに現役時代の自分はそういった状況で、ファンダメンタルズや材料などを見渡したときに、理屈で整理しきれないと感じたときには、テクニカルによってある程度割り切ったトレードをしていた。テクニカル

最初に挙げたS&Pをみてみると、今回も直近高値からの下落波動は綺麗に3波動形成になっている。
エリオット波動でいうところの調整波だ。
5月13日の2801.43がネックラインとなり、そこを抜けてきた時点(6月4日の大幅高による戻り)でいったんは下へのシナリオは捨てるべきだろう。3波動形成で終わったと確認できた時点で、上へのトレンドはまだ終わっていないことを認識すべき…ということになる。
かといってドテンしてロングで攻めれるかといえば、そこまで切り替えるのは難しかったとは思うけど。

「シナリオを持ち、ここを抜けたら(割れたら)そのシナリオを切り替えるべき。」

そういう価格上のポイントを持つことで、頭でついていけない相場でもその水準に達した時点で負けを認めたり、切り替えたりしていくことは出来る。

「そうなるはずなのにそうならない」

上でも下でもそんなときの相場が一番怖い。
自分が何かを見落としているかもしれない。
なぜそうなるかが見えていないのならば、いったん手を引くのも一手だろうが、職業でやってるとなかなかそうはいかないこともある。
そういうときの対応の仕方を身に着けることも、生き残っていくうえでは必要になるものだ。

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プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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