【ビジネス】なんだかんだと慌しい
今日は普通に東京本社に出社して、午後には大阪に向かい、明後日の夜にはシンガポールに戻ります。
今回は急遽決まった出張だったため、いつもよりはミーティングの件数も少なく、時間的に余裕がある…と思っていたら、なんだかんだと結構慌しい出張になりました。
今回は、特に若手の育成には時間をかけることにしました。
普段は現役メンバーに任せて、自分が直接指導にあたることはしなかったんだけど、ちょっと大事な時期でもあるし、難しい状況もあったため、きっかけを作ってやりたいと思ってそうすることにしました。
この仕事をやりたいとチャレンジしてくれる若い世代は業界にとっての宝ですからね。
実績も経験もない、でも彼らは可能性の塊。
それが少しでもいい方向に成長していけるように。
上司として、責任者として、少しでも何か伝えてやれたらと思いはするのですが…。
いくら悩んで、いくら心配しても、結局は本人次第なんだけど。
おかげで朝早く出社して、久しぶりにマーケットのチェックを細かくやったりしました(笑)
結構、色々と感じること、考えることがありましたね。
過度な市場の歪みや、今後生じるであろうリスクの萌芽がすでにあちらこちらに芽生えているなと。
次の取組みにおいても、実際の運用者という立場ではなくても、マーケットの状況を的確に把握し、説明できるぐらいにはしておかないといけない。
そういう意味では、自分にとってもいい機会になりました。
夜は夜で人と会う予定が全部入っていたので、ブログを書いている時間があまり取れなかったので更新もちょっとサボり気味でした(^_^;)
でも過去のブログを遡って読んでくださり、「いいね」つけてくれている方がいたりして、ちょっと嬉しかったです。
誰か受け止めてくれる人がいること、それが誰かの役に立っていると感じられることが、ブログを続ける原動力になりますから。
「ありがとうございます。」
【ビジネス】大阪のみんなへ
【ビジネス】休日テスト
今日はまた新しい取り組みを始めるため、システムの休日テストで出勤しています。
管理のスタッフもこれから来てくれます。
ディーラー達を支えるため、裏方のみんながこうして頑張ってくれているということは知っておいて欲しいなと思います。
「やらされる」
という姿勢から、「自分達がやるんだ」という姿勢に支えてくれている人たちの意識が変わったとき、組織は強くなる。
ディーラーが陥りがちな考え方。
「俺が稼いでやってる。」
「裏方の人間はそれで給料もらっているんだから、やって当たり前。」
それも一つの見方です。
昔、自分が若手だった頃の上司はそういうことをよく言っていました。
加えていうなら
「あいつらはレベルが低い。」とまで…。
結果、バックオフィスの人たちは誰一人として味方がおらず、ことごとく対立し、何か新しいことをやろうとしても誰も協力してくれる人はいませんでした。上に掛け合い、上からの命令がなければ誰も自分の意思では動こうとしてくれない。
そして、そのチームで損失が出ると裏で喜ぶ人たちも沢山いた。苦境に陥ったとき、誰も助けてくれる人はいなかった。
若手の頃に、そんなことを沢山見てきて自分に言い聞かせたこと。
「いくら稼いでも、傲慢になってはいけない。」
「バックオフィスの人たちにこそ、応援してもらえるディーラーで在ろう。」
この仕事は、誰かに信頼してもらってリスクを預けてもらえなければ成立しないのだから。
そして誰かが支えてくれているから、相場に集中できるのだから。
ディーラーとして、懸命に努力し、結果を出し、そして感謝する。
自分という運用者を信頼して、リスクを預けてくれる経営や上司。
それを支えてくれるミドルやバックオフィスのスタッフ。
そこに信頼関係が生まれれば、組織の姿勢は変わっていく。
今では、新しいことをやろうとしても、スタッフ一人ひとりが「どうすれば出来るか」を考えて、前向きに取り組んでくれています。
業界内でも、この数年で大きく変化した会社(ディーリング部)という評価をもらえるようになったこと。
新しいことに積極的に取り組み、それを実現してきたこと。
それは一人ひとりの意識が変わってきたことの現れでもあります。
フロントと、それを支える立場の人たち。
お互いに感謝し、信頼できる組織になったことが「変化」の基礎になっていると感じています。
上司としては、それを実現してきてくれたみんなに感謝ですね(^.^)
さてスタッフたちがそろそろ出社してくると思うのでこの辺で…。
【ビジネス】仮想通貨
今日のいくつかのミーティングでは、「仮想通貨」に関連したお話が結構出てきました。
ネット証券さんのように、新たなフィールドを切り拓く姿勢を持った会社さんならいざ知らず、どちらかといえば従来の地場証券であるウチにお話が来るとは…って感じでしたが、自分が結構新しいことに積極的な姿勢を持っているとお感じになられたようで(^_^;)
まぁ、正直にいうと個人でも一切手を出していないし、仮想通貨は調べたりはしているものの、実際にやっていないから無知に等しい…。
金融機関に所属していても、比較的自由に取引できるモノではあるんですけどね。
確かに知り合いでも沢山やってる人はいるし、知人の中には取引所を立ち上げられた方もいます。
新しい世界に踏み込み、作り出していこうとする人たちは尊敬に値します。
一方で、「金融商品」として認知されて、受け入れられるためにはまだまだ多くの課題や問題を抱えている。
資金決済法上では対応が進んでいても、金商法上は…?
金融機関としては直接扱うには、まだまだ対応が難しい面もあるように思います。
もっと色んな人からお話を聞いたり、勉強したりしながら、何か見えてくるものがあればとは思うんですけどね。
【マーケット】続・株価指数銘柄入れ替え
NYダウからGEが外れるという話を書きました。
「Dow Jones Industrial Average」
という名前にあるとおり、NYダウは、元々ダウ・ジョーンズ社が銘柄選定および算出を行っていた株価指数です。
今ではその所有権が譲渡され(2010年にCMEグループに譲渡)、現在ではS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスによって算出されています。
日経平均株価(日経225)は、指数名にもあるように日本経済新聞社がその権利を保有し、銘柄の選定および算出を行うものであり、登録商標や知的財産権は日経新聞社に帰属しています。
取引所が、その日経平均株価を原資産とした派生商品などを上場するにあたっては、一定の利用料を日経新聞社に支払っていたりします。
前回のブログで取り上げた2000年4月の「日経平均採用銘柄の大量入れ替え」はちょっとした事件という印象を受けています。
それによって株式市場にとんでもない影響が出たからです。
その辺は自分が書いた書籍でも取り上げていますので、そちらをご覧ください(笑)
「株式ディーラー」プロの実践教本 百戦錬磨のディーリング部長が伝授する Kindle版
https://amzn.to/2sRwsZZ ;
で、それで終わりってのもなんなんで…(^_^;)
このところ話題になっている「NT倍率」の観点から、そのときの市場の動きや、それが与えた影響を見てみたいと思います。
下記のチャートは1999年~2001年のものです。
1999年年初を100として、日経平均株価とTOPIXの動きを点線で示し、青の線でNT倍率の推移を示しています。
期間①としているところはTOPIXが日経平均株価をオーバーパフォームし、NT倍率が低下しています。
この期間のこの差は、指数構成銘柄の違いによるものが主因となっています。
当時は「ITバブル」全盛期。
時価総額1位2位がソフトバンクや光通信という状況。
TOPIXにはこれらの銘柄が含まれますが、日経平均株価には含まれていない。
ITバブルを代表する銘柄群がいくら急騰しても、日経平均株価には何の関係もないために、TOPIXが上昇していっても、日経平均株価がついていけない状況となりました。
日中のボラティリティもTOPIXの方があるため、同じ先物やるにしても日経平均先物ではなく、TOPIX先物でやっていないとかなり厳しい状況でした。
で、期間②としたのが問題の日経新聞社による「日経平均株価採用銘柄の大量入れ替え」によって日経平均株価が大きなダメージを受け、TOPIXをアンダーパフォームしてしまった時期です。
完全にITバブルに取り残された日経平均株価を時代にマッチした株価指数に変貌させようと、一気に入れ替えを実施したのですが、これが市場には大変な影響を与えました。
この仕組みを理解している人にとってはビック・ディールのチャンスになりましたけど、理解していない人は右往左往するか、エライ目にあったか…。
詳細は書籍の方にもある程度書いてあるので、そちらでお願いしたいのですが、ざっくり書くと、
①除外される銘柄群が大きく売り込まれ(指数にまだ採用されている状態)
②新規組み入れ銘柄が大きく買い上げられ(指数にまだ採用されていない状態)
③②で思いっきり割高な状態になったまま入れ替えが実施される
④指数入れ替え特需で割高な状態になった新規採用銘柄群の株価がバリュエーションの調整により大きく調整する(指数に採用された状態)
⑤IT株指数と化した日経平均株価は、ITバブル崩壊とともにさらに組み入れられたIT関連株の下落に拍車がかかりアンダーパフォーム
といったところでしょうか。
それ以外にも、当日の動きとしては裁定業者による先物の売りやらなにやら、とんでもない需給要因があったことはあったのですが。
NT倍率は、2000年4月の高値12.36から、2001年10月には9.45まで下落します(▲2.91)。
しかも、2000年4月14日12.36から、4月25日10.97までは、わずか7営業日で▲1.38の下落。
こう書くと実戦でNT取引やっていない人には実感が沸かないかもしれません。
4月14日
日経平均株価 20434.68円
TOPIX 1653.7
NT倍率 12.36
4月25日
日経平均株価 18272.33円(▲2162.35←まさに暴落)
TOPIX 1665.28(+11.58←上昇している)
NT倍率 10.97
もし4月25日のTOPIXを基に、4月14日時点のNT倍率で日経平均株価を換算してみると…
20577.7円
実際の日経平均株価は18272.33円ですから、実に▲2305.37円も日経平均株価だけの急落がこの短期間に生じたことになるんです。
そして、その要因がこの「日経新聞社による日経平均採用銘柄の大量入れ替え」にあったのです。
同じ計算方法で、その後の影響(④⑤)まで考慮すると、ざっくり▲3000円ほどの悪影響がこの入れ替えによって日経平均株価にもたらされてしまったのです。
まぁさすがに日経さんも、こんなことはもうやらかさないと信じてはいますが(^_^;)
指数連動型(パッシブ)で運用している資金は、とても大きな金額になっています。
指数構成銘柄に変更を加えるということは、ときとして株式市場に大きな影響を与えることもあるという一例です。
先日、取り上げた日東電工の取引に関する処分事例も、指数構成銘柄の入れ替えに伴うものでした。
先物も含め、株価指数が株式市場に与える影響はとても大きなものになっていますし、一度「株価指数」について学んでみておいても損はないと思いますよ。
【マーケット】指数構成銘柄入れ替え(NYダウ)
GE(ゼネラル・エレクトリック)がNYダウ構成銘柄から外れることになったそうです。
まぁそれもいたしかたないかなと。
NYダウ構成銘柄って何銘柄か知ってる?
と質問したら、プロの運用者なら答えられないとちょっと恥ずかしいので覚えておいてくださいね(^_^;)
「NYダウ 工業株30種」という名称にある通り、たった「30銘柄」しかないんです。
今、ざっと見たところ、ニューヨークの上場銘柄数が6950あります(端末でさっとスクリーニングしただけなので要確認)。
これで米国株式市場全体の動向を見ようとするなんて、ある意味無茶な話ですね。
でも、いまだにNYダウの終値だけ見てれば、米国市場動向のチェックはOKと思っている運用者も少なくありません。
S&P500種、Russel2000などになるともう少し全体をカバーしてみることが出来ます。
それ以外にも、NASDAQ指数やSOX指数、最近ではNYSE FANG+ Indexなんていうのも見ておいた方がいいでしょう。
またよくある話ですが、騰落銘柄数もしっかり各市場で確認しておく。
指数自体がプラスでも、下落銘柄数が多い場合なんかもありますから。
特に指数構成自体にかなり偏りがある株価指数なら、結構ある話です。
そのあたりをしっかりと見ておかないと、本当に強い市場なのかどうかを見誤ります。
で、話を戻して…
GEはNYダウ指数構成比率では0.359661%(本日現在)です。
NYダウ構成銘柄は30銘柄しかないのですから、3.333333%が平均値(100%÷30銘柄)。
そのわずか10分の1程度のウェイトしかない。
その次にウェイトが小さい銘柄がファイザーで1.018109ですから、GEは突出してウェイトが小さかったことになります。
「NYダウ構成銘柄の入れ替えがとても上手で、指数の好パフォーマンスにつながっている」
なんて見方もあるようです。
時代の流れとともに、主要な産業や業種というものは大きく変わっていきます。
その時代に則した銘柄構成にしていくことも、その株価指数を廃れさせないためには必要なことだったりもします。
一方で、2000年4月に日経新聞社がやらかした(あえてやらかしたと書かせてもらいます)、構成銘柄の大量入れ替えは、確かに時代に則した構成銘柄への変更を意図したものではありましたが、市場の大きな悪影響を与える結果となりました。
株価指数先物・オプションや、それを組み合わせた裁定取引、ETFなどの投資信託。
株価指数に連動するように運用(パッシブ運用)されているものは沢山あります。
その総額は兆円規模の非常に大きな金額となり、ときとして株式市場に大きな影響を与えることがあります。
株価指数について、それぞれがどういった指数なのかを理解しておいて損はないでしょう。
今朝、若手とのミーティングで話したことをネタに書いてみました(笑)
【トレード】今日はいつもより早い出社
今日はいつもより一時間ほど早く出社しました。
若手の指導をするということで(^_^;)
もうねぇ、現役じゃないし、マーケットの細かいところは現場に任せて、大きな流れだけしっかりフォローできていればぐらいにしていたので、頭を切り替えるのも一苦労です(笑)
でも朝の準備ってすごく大切だし、時系列を追ってしっかりとマーケットの流れを考え、予測していくことも大切。
短期トレードだって、流れの中の一日一日を戦ってる。
積極的に攻める相場なのか、ガードを固めて守りながら判定勝ちを狙うべき相場なのか、そういった流れの中で考え、強弱をつけていくことも大切。
ファンダベースでトレードしていたって、マクロ経済や相場全体の流れや需給をしっかりカバーできていないと、ポジションのコントロールは適切にはできない。
知るべきこと。
調べるべきこと。
考えるべきこと。
キリがないぐらい沢山ある。
それを毎日毎日繰り返していく中で、成長し、自分なりの見通しをしっかりと組み立てられるようになっていく。
裏づけがあるからその根拠に自信を持てるし、値動きに振り回されない強さを身につけられる。
日々の積み重ねの大切さ。
人のコメントやツイート、ニュースをみて
「ふーん、そうなんだ。」
で、ただトレードする。
それは思考停止といってもいい。
そこに依存している限り、自分の判断で勝てる運用者にはなれない。
マーケットで起きていること、生の(誰かの主観の入らない)ニュースや情報。
そういったものを元に自分で考え、予測し、勝てるようにならなければ本物にはなれない。
その判断力を身につけるためには基礎的な知識も重要になる。
彼らの可能性を信じているからこそ、本物になって欲しいと願います。
「戦うための準備」ってどんな意味を持つのか伝えてやりたいと思うので、現役退いたおじさんも朝早く来てちょっと頑張ることにしました。
それをこの短期出張期間中にひとつでも何か伝えてやれたらなと思います。
直接指導を受けるお前らも面倒くさいだろうけど、
こっちも色んな仕事やりながら、それをやるのって結構大変なんだからなっ(笑)
わずか数日のことだから、頑張ってくれよ!
【ブログ】ブログについて
大阪の地震で亡くなられた方へのお悔やみ、被害に合われた皆様へのお見舞いを申し上げます。
余震などには引き続きお気をつけください。
一時期、色々とあって一年ちょっと更新をしないでいました。
また最近、ちょっとマメにアップし始めたのは、CNBCに出演させていただいたときに紹介されちゃった手前…(笑)
というのはちょっと違って、自分がシンガポールベースになり、東京・大阪の拠点もカバーはしているものの、距離が出来てしまったこと。
その両拠点で頑張っている若手に伝えたいと思うことなんかをこのブログを通じて、彼らへのメッセージになればと思ったりなんかしたところがあります。
なんかわざわざSkype繋いで、説教臭いこと話すのも…ねぇ(^^;
で、今は出張中でバタバタしていることもあって、ちょっとサボってます(笑)
今朝は早めに出社したので、手が空いている今のうちに書いてますけど。
このブログを始めたきっかけは「虎年の獅子座さん」。
その後、本格的に続けていく動機になったのは、やはり当時の元部下からの相談がきっかけでした。
彼に伝えたいと感じたことがあったのをきっかけに、自分が若手の頃から、それなりに成長するまでのことを綴った『回想録』を書き始めました(2010年11月20日から)。
その頃の自分は、すでにそれなりのディーラーにはなっていました。かなりディーリングが強いと言われる会社でもトップクラスの実績は出せていたと思います。
でも最初からそんなディーラーであったわけではないし、どちらかといえば落ちこぼれからのスタートだった。
そんな自分が色んな苦しい思いもしながら、懸命に足掻いて一歩ずつ成長していったんだということを知って欲しかった。後輩自身が持つ可能性を信じて欲しかったし、でもその可能性をモノにするにはそれだけの努力が必要なんだということに気づいて欲しかったのかもしれません。
それを読んでくれた人たちから、読んでよかった、プラスになったというメッセージや、愛読してくれていたという声を聞いて、なんとか続けてきました。最近読んでくださるようになった方は、最近更新がないなぁというときは、その辺りの記事を読み返してやってください(笑)
また、以前、東日本大震災のときにオプションで大変な損失が生じて、「オプションは危険」というレッテルが貼られかけたときに自分なりに色々とオプションについて書いたことがあります。
それがきっかけになり、オプションをやるようになったという学生が当社への入社を望んでくれたことがありました。
それは自分が書いたものを受け止めてくれた人がいるということでもあり、続ける意義があるのだなと教えてくれる出来事でした。
著名ブロガーになる気もないですし、本業の方もそれなりには忙しいので、何か思いついたときに書くぐらいになっていくかもしれませんが、細々と続けていくとは思いますので、これからもよろしくお願いします。
【マーケット】日銀のETF買い
あくまで市場参加者の一人としての個人的見解です(実際には自分ではやってないけどw)。
さすがに今日の黒田日銀総裁の発言
「ETFは必要ならいくらでも組成できる。今、日銀のETF保有割合は意味があるものではない。」
はどうかしてるんじゃないかと思う。
市場の時価総額、そして浮動株を考慮した場合の時価総額に対して、実質的な日銀の保有比率をどこまで増やす気なんだろう?
市場の流動性にも大きな影響を及ぼすし、価格形成も大きく歪める。
すでに実質的には様々な企業の大株主になっている状態。
為替とは市場規模が違う。
債券とは証券の持つ意味が違う。
中央銀行が株式市場にここまで露骨な介入をするって「異常」なことだという認識はないのだろうか?
直接株を買ってるわけではない、ETFだからとでも思っているんだろうか?
かつてITバブル崩壊後、持ち合い解消売りによって株価が下げ続けたとき、日経平均株価が10000円割れの水準に陥り、日銀が持ち合い株を一時引き取るという動きをみせて株価が急反発したことがあった。そのときの上昇は一時的なものにとどまり、結局日経平均株価は8000円割れまで下げたけれど。そのときの日銀関与の是非もかなり議論になった。
現在の株式市場は、もうすでに日銀によるETF買い「介入(あえて介入と書かせてもらう)」が日常化し、毎日のようにTwitterなどでは「日銀さんがどうの」と話題になる。
市場参加者も多くが毎日、日銀のETF買いを気にしている。
債券とは違って、株式(ETF)には償還がない。
米国も利上げに動き、欧州も金融緩和の出口に向けて動き始めた。
日本だけが出口の見えない金融緩和を続けているようにみえる。
せめて中央銀行による「過剰な市場への介入」は、市場を歪めてしまうということへの最低限の理解と配慮、その自覚ぐらいは持っておいていただきたいと思う。
いつもは大体週末とか夜とかにまとめて書いて、日々手が空いたところでアップしているんだけど、今日はあんまりにも…と思ってバタバタと書いたので、具体的なデータなどもつけないままの乱文悪しからず(^_^;)