【マーケット】トランプ相場の理想と現実
大統領選以降、『トランプリスク』から『トランプラリー』へと一変した相場展開だった。
ただその上昇相場はある意味『理想』だけで買えた。
トランプ大統領の持つリスクや怖さには目をつぶっていた部分がある。
どんなに暴言吐いたとしても、ビジネスマンだし、ある程度のモラルやバランス感覚は保ってくれるだろう…なんて楽観的な意見もみられた。
でも蓋を開けてみたら、エライことになってる。
政治を行うための基盤作りも不十分なまま、大統領令を出しまくって、多くの混乱を招き、今回の入国制限では様々な企業や人からの反発も受けた。
大統領に就任するまでは『理想』で買えた。
大統領に就任してからは『現実』に直面する。
相場は上がると思っていたけど、『現実』に直面した今の相場は簡単にはいかない。
トランプ氏については、米国民が選んだ以上は特にアレコレ言う気もなかったけれど、ここまで乱暴なやり方するようだと、あまりに危険な人が世界最強の軍隊や経済力を持つ国の大統領になってしまったんだなと危機感を持たざるをえない。
ある程度、強引な決断や行動をしなければならないこともある。
でもこれほどの反発を招くのは、対話や説明というプロセスを軽視し過ぎているから。
そこに反省がない限り、これからもっと大きな問題に直面していくだろう。
今回の入国制限で様々な大企業の経営者や司法が反対を示したことを真摯に受け止めて欲しいと願う。