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【ビジネス】大納会

大納会です。

この一年を振り返っての自己評価は60点といったところでしょうか。
もっと出来たはず。
思ったように進めなかった。
課題を残した。
でもちゃんと前には進めた。
そんなところかな。
来年はいろんなものが問われる厳しい一年になると思っています。

部下達が仕事を楽しみ、一人一人が夢を持って輝けるように。
ここにいるみんながワクワクするように。
ここにいることを誇れるように。
組織を強くし、みんなやその家族の生活や未来を守ること。
業界をもっと活力に満ちたものにすること。
過去の常識の壁を壊し、自分達の可能性をもっともっと広げていくこと。

今のままではまだまだ足りない。
来年はもっともっと頑張らないとな。

でも俺自身が
今の会社にいること。
こいつらの上司であること。
とても幸せだと感じられる一年でもありました。

明日はサイパンに旅立ちます。
大発会はお休みです。
そんな部長ですいません…(^_^;)

このブログは長らく開店休業状態でしたが、思うところがあって突然更新をマメに始めました。
いつまで続くか分かりませんけど(笑)
そんなブログにも関わらず、ご覧いただいた皆さんありがとうございました。

皆さん、今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。

【トレード】市場分析について-テクニカル分析②

テクニカル分析って何種類ぐらい知ってますか?

自分は数十種類は知っていますが、理解できているといえるのは数種類かもしれません。
表面的な理解や計算式を知っている…ではなく、そのテクニカル分析の長所・短所などを本当の意味で理解すること。
それは結構簡単なことではなかったりします。

自分は若手の頃、鈍臭い環境下で一生懸命過去の株価データのデータベース化と蓄積に時間をかけ、バックテストのプログラムを作ったりしながら、様々なテクニカル分析を検証したりしてきました。
そして少しずつ理解を深め、実戦で使い、日々の戦いの中で検証を進めて、取捨選択をしていきました。

自分がかつて主に使っていたのは
日計りなどの短期運用においては
MACD、移動平均線ぐらいでしょうか。
RSIなど、他のテクニカル分析も見てはいましたが、本当の意味で判断を左右していたのは先の二つぐらいです。
いくつものテクニカル分析を組み合わせてシグナルを出させたり、オリジナルの分析手法を考えてテストしたりもしてきましたが、結局行き着いたのはそのあたりです(^_^;)

移動平均線は見ている人が多いから(笑)
その水準を気にする人が多い分、価格上のポイントにはなりやすい。
なので気にしていました。サポートやレジスタンス、トレンドの中での調整局面においてそれらを測るにはかなり有効でした。
ゴールデンクロスやデッドクロスはほぼ気にしていませんでしたね(^_^;)
遅行するそれらのシグナルを使うには、それなりの期間と値幅をみてトレンドを取るのでなければ意味はありませんから。
短期運用においてはそれほど使いたいとは思いませんでした。

MACDは多用していました。
というよりも過去の分析をしていった中で、これがこういうパターンになったときは有効だとか、逆らってはいけないとか、これに従ったルールを持っていました。
でもたまにそのルールを破ってしまう。
その結果、ほとんどの場合で大ヤラレぶっこきました(^_^;)
それだけごめんなさいさせられると認めざるをえない(笑)
信頼性が高いと自分は考えていました。

日計りにおいてはその二つを主に使って売買タイミングは図っていました。

もちろんそれだけではないですよ。
様々な指標やセクター、個別銘柄の動き、先物と現物の価格差から来る需給読みや、オプション市場の状況、海外市場や為替、金利、商品。
様々なものを見て、考えてはいましたが、テクニカルという面ではこんなものでした。

ポイントは教科書に書いてあるシグナルをただ盲目的に使ったのでは意味はなく、自分自身が取りにいくリターンの性質によって、そのテクニカル分析をどう使うか。
得ようとしているリターン。
どれぐらいの期間でそれを得ようとしているのか?
それによって見るべき期間の設定もポイントも変わってきます。

例えば…
1分足で5期間移動平均線を見ている若手がいました。
抜けた、割れた、抜けた、割れた…。
その度に売ったり買ったりしていたら、見るも無残な結果にしかなりません。
そんな期間設定していたら、当然ダマシも多くなる。
移動平均線が悪いのではなく、彼の使い方が悪い。
それぞれの道具には使い方があり、それを理解し、適切に使うことが大事ってことです。

【トレード】市場分析について-テクニカル分析①

市場分析については、キリがないほどやるべきことはあります。
そのどれも本来は必要で、でも全てを把握したから確実に勝てるというものでもない。かえって情報過多になり、自分の中で消化できていないとかえって判断ミスにもつながりかねない。
自分のトレード手法によっても市場分析のあるべきアプローチ、優先順位は変わってくる。

ファンダメンタルズ、ミクロ、マクロ、需給(短期・長期)、テクニカル…etc。

その辺をちょっと掘り下げてみたいと思います。

まずポイントになってくるのは、自分のトレーディング・スパン。
日計りなのか、スイングなのか、もっと長期の投資やロング・ショートなのか、どういうリターンを取りにいっているのかなどを整理しましょう。
それによって優先順位が変わってくるからです。
例えば日計りなどの短期ならチャートやテクニカルはより意味を持ちます。
板(注文状況)はかつてに比べるとそこから得られる情報はかなり少なくなり、難解になりました。手口非公開化や呼値適正化、市場の高速化、アルゴによる発注形態の複雑化が板による分析を困難にしました。かつては板の向こうに人の意志や思惑なんかも感じ取れたりしたものですが。
結果として『板読み』に依存していたディーラーの多くは淘汰されていきました。

一方で、チャートやテクニカルはそういったものの影響もあまり受けておらず、未だ『有効』です。ということで、まずはテクニカル分析手法について。

ただテクニカル分析手法は決して『万能』ではないということは頭の隅には置いておいた方がいいでしょう。

テクニカル・オタク的な人は、テクニカルを万能としたり、過信してしまったりしがちです。またあれやこれやと弄り倒したり、オリジナル指標的なものを作ってみたり、複雑化してしまう傾向があります。
まさに若い頃の自分がそうでしたから(笑)

でも色々と調べ倒し、研究してみたことはその後のトレードでとても有効でした。
1990年代。
まだパソコンの処理能力も低く、フロッピーディスクでガチャガチャデータのやり取りをしていた時代です。
若い自分は、情報端末から取れる限りの過去データを取り込み、毎日そのデータをアップデートし、プログラムを書いて、様々なテクニカ分析手法のバックテストや検証を行いました。パラメータのアレンジや、複数のテクニカ分析手法を使ってシグナルを出す仕組みを作ったり…。
先日ご紹介したFISCOの『展望』という週報では、コラムを書く前はテクニカル分析講座の連載をしていたりもしました。
2000年頃から4年半ぐらいかな。ニフティさんの株式サイトでは自分が開発したJAVAベースのチャート・アプレットを使ってもらっていた時期もあります。

だいぶテクニカル・オタクですね(^_^;)

でもそんな自分はテクニカルは多用していたものの、テクニカル通りにやれば儲かるとは考えていませんでした。またテクニカルが未来を予測する魔法の杖とも考えていませんでした。

テクニカルは客観的な分析を行うための一つの『道具』に過ぎないと考えていたのです。
そして道具には用途があり、向き不向きがある。
大切なことは、それぞれの道具を深く理解し、その用途・長所・短所を把握し、それらを適切に使いこなすことにあると思っていました。

市場は様々な要因で変動します。
今回のトランプ・リスクがトランプ・ラリーに変わることを予測なんて出来なかった。ほとんどの人がそうでしょう。テクニカルを使っても同じです(後講釈でシグナル出ていたものをいうのは出来るかもしれませんけど)。
ただそれぞれのテクニカル分析手法は、先人達が研究し、検証してきた成果の一つであり、それなりの根拠があります。そして値動きから計算されるそれらは市場の状況を客観的に推し測るうえで有用な道具になりえます。また見ている人が多いテクニカル分析手法は、そのチャート・ポイントでアクションを起こす人が多くなることもあって、より意味を持つ場合もあります。

次回は自分がどんなテクニカル分析手法を見てきたか、使ってきたかをご紹介します。


【トレード】ヤラレについて考える②

ロスカットって知ってますか?(笑)

この世界にいるなら言葉としては知っていて当たり前の言葉。
でも中にはこいつロスカットって言葉知ってんのかなぁ?と首をかしげたくなるやつがいたりする。

【▲100万の評価損に耐えて、10万円の利益でした】

このトレードをどう思いますか?
『そんな評価損耐えて利益にしたんだからいい根性してる。』

もしそう感じるのなら、それはとても危険なことだと思う。

ポジションとって、エライ値幅引かされて評価損散々耐えておきながら、同値かちょっとの利食い程度ですぐに外してしまう。
結局、評価損に耐えて耐えて辛い思いをして、戻ってきたら早く楽になりたくて降りてしまった。
自分にはそういう風にしか見えない。

『こいつどういうリターンを取りにいって、あんな評価損耐えたんだ?全然、リスクとリターンのバランスが取れてないじゃないか。』

と自分は思う。
初めからそこまで引かされるリスクがあると覚悟した上でのポジションなら、もっと大きなリターンが見込めるから取ったはずのポジションのはず。
初めから10万円儲けるために100万円のリスクを覚悟していた訳ではないはず。

要するに想定外の動きをした時の想像が出来ていないから、ロスカットも決められずにポジションを取り、ただ意地になって突っ張っているだけ。そういうヤツは会社が決めたロスカットなどに達しでもしない限り、自分でブレーキが踏めなくなる。これだけディーラー見てきていると、そういうヤツも何人かいた。

自分でコントロール出来ていないから、会社に決められたロスカットまで簡単にいってしまう。それを勝負とか根性とかいう言葉で正当化してしまう。
ロスカットはここまでヤラレていいという金額ではなく、これ以上はヤラレてはいけないという金額なんだということを何度も言ってきた。そして自分は二十数年のディーラー人生で月間損失限度額に達したことは一度もない。
プロである以上、コントロールを完全に失ってしまうことだけは絶対にやってはいけない(少なくともそういう意識は持っておくべきだ)。

ロスカットは自分を守るためにも必要な手段だ。
どんな人でも必ず間違える時はある。
自分なんてしょっちゅう間違えてた(笑)
たとえ考え方は合っていたとしても、相場は時として合理性を失ったような動きをするときもある。それでも相場が正しくて、自分が間違いであると認めなければならない。
相場に対しては謙虚で在らなければいけない。

なかなか難しいことかもしれないが、出来る限りポジション・テイクの時にロスカットは決めておくこと。見通しが外れた場合に、負けを認めるべきポイントを決めておくことが大事。
それが出来ていれば、そこに達した時点でただそれを実行すればいい。

それが出来ていないと、見通しが外れて評価損が増えていく中で考えていかなければならなくなる。そのプロセスでは焦りや願望が生まれ、冷静な判断が出来なくなる。逡巡したり、躊躇している間に評価損は拡大し、切るに切れなくなる。そして長くて辛い時間を耐えに耐え(もしくは現実から目を背けて現実逃避してしまう)、もし株価が戻って救われたとしても早く楽になりたくて、最初のようなヤレヤレの利食いで終わってしまう。

一つ一つのトレードにおいて、リスクとリターンをしっかりと考えていくこと。200万円のリターンが見込めるなら100万円の評価損を耐える価値はあるかもしれない。
でも10万円のリターンのために100万円のリスクを抱え込んだのなら…それはあまりにも非合理的なトレードでしかない。
何度か相場に救われるかもしれないけれど、そんなトレードしている限り、結局数字は残らないし、どこかで消えていくだけのことになる。

相場に救われるトレードではなく

自分で自分をコントロールし
リスクとリターンをコントロールし
損益ですらコントロールする(思ったように利益を出すという意味ではないですよ)

そのためにもロスカットってとても大事なもの。
この勝負の世界で長く生き残りたいのなら、その大切さは理解しておくべきだろう。



【トレード】ヤラレについて考える

『ヤラレ』
嫌なもんです…。
誰もヤラレようと思ってトレードなんかしない。
みんな儲かると思ってトレードしたのにヤラレになってしまう。

でもヤラレって全部同じではなかった。
自分がトレードしていたとき、
『しゃあない』とどこかで納得出来るヤラレと、決して自分で許してはいけないと感じるヤラレがあった。

それは
自分なりに分析して、ちゃんとコントロールが効いている中で勝負した結果のヤラレと、
自分を見失い、やらないでいいところで手を出してしまった結果のヤラレ。
と言い換えることが出来る。

もちろんヤラレた以上、何か問題は必ずある。
前者の場合でも、相場観が間違えていたのなら、何を見誤っていたのか?何を見落としていたのか?どうすればその間違いを犯さずに済んだのか?徹底的に自問自答する。

後者の場合は、自己嫌悪しか残らない…。自分に自分で怒り、呆れるしかない。そんなアホなトレードしていなければ、そのヤラレはなかった。それがなければ、その後もっと楽に戦えた。
そう一つ一つのトレードはそれで完結しているように感じるかもしれないけれど、実は連鎖がある。
その無駄なヤラレが焦りや苛立ちを生んだり、その後のトレードを困難にしていく。無駄なヤラレを出して、取り返すのに一ヶ月かかったとしたら…その無駄なヤラレがなければリターンが残せたはずだ。
前に短期トレードではメンタルが重要と書いた。
その無駄なヤラレがリズムを崩すきっかけとなり、ガタガタに崩れていくことだってある。

その無駄なヤラレは様々なところからやってくる。
大きく勝った後に残る慢心が招くもの。
ちょっとヤラレた後に取り返そうと思って手を出す安易さが招くもの。
追い込まれて勝負しなきゃとつい手を出してしまう焦りが招くもの。
思うようにいかない苛立が招くもの。

その辺が人間の弱さなのだろう。
相場を客観的に分析することと同じぐらい、自分のことを客観的に分析することってとても大事。
相場の中で自分を見失うと、後から見たら自分がやったとは思えないようなアホなトレードしまくる時だってある。

うまくいっている時、わずかな心の緩みや慢心が足元をすくう。いつもなら手を出さずにもう少し見極めるはずのところで安易に手を出す。分析や見極めが不十分だから、ポジションの根拠が弱い。結果として、つまらない値振れに振り回されて投げさせられる。
でもまだちょっとのヤラレだ。取り返そうと安易に手を出し始める。『アレ?アレ?』と負けが続き始めて焦りが生まれる。
『取り返さなきゃ』とバタバタ手を出し始める。
そして大きなヤラレが生まれる。

自分は現役の頃、短期トレードでは極力一度負けたら手を止めることを自分に課していた。
一度負けたところで手を止め、相場と間合いを取り、自分を客観視して取り戻すプロセスが必要だと感じていたから。
そして短期トレードでもポジションの根拠を常に考えるようにしていた。
短期トレードではテクニカルを使うことが多かったかな。根拠をしっかりと持てなければ値動きに振り回されてしまうから。

一つ一つのトレードを丁寧に。
いつも自分に言い聞かせていたことだ。
どんなに小さなヤラレでも、そこから(焦りが生まれて)綻ぶこともある。
そして無駄なヤラレを出さなければ、その後の戦いが楽になる。
結局は数字を積み上げなければならないこの仕事。
いかに無駄なヤラレを減らし、勝ちを利益として残していくかになる。無駄なヤラレ出しまくると勝ちは損を取り返して終わりなんてことになりかねない。
一つ一つのトレードを大切に出来なければ、数字は残らない。

【趣味】サブ機買い替え

今日は昼飯カップ麺で外にも出ずに済ませたのでちょっと時間があるので趣味の話題を(笑)

 

写真が趣味の自分。

メイン機はソニーのα7RⅡですが、サブ機にオリンパスのOM-D E-M1を使っていました。

特にダイビングでは活躍してくれた。

 

 

水中でハイスピード・シンクロが出来る唯一といっていいメーカーなので、かなり明るい海でも黒抜きができる。

この辺の写真はこのカメラだから撮れた一枚。

 

 

ダンゴウオの青抜き。

 

 

ワイドはちょっと青が強過ぎる気もするけれど…この辺は好みかな。

で、風景でも結構活躍してくれました。

特に夜景でのLIVEコンポジットというオリンパス独自の機能は結構楽しい。

TG-4とかのコンデジでも使える機能なので持ってる人は使ってみてください。

 

 

神戸の夜景。

星が流れてます。

一時間ぐらい撮影に使ったかな。

普通に星を綺麗に撮ろうと思うとかなりシャッター開けていないといけないので街の明かりが白く飛んでしまう。

バランスとるには比較明合成という処理が必要なところをカメラ単体でここまでできてしまう。

 

 

シンガポールの夜景。

船の航跡が光の筋になっています。

 

 

月島にて。

左奥は飛行機の軌跡。

水面のは屋形船の光。

 

こいつにはだいぶ活躍してもらいましたが、MarkⅡが出たということで今回買い替え。

これらの写真を撮った初代は後輩が引き取って使ってくれることになりました。

感謝の気持ちを込めて。

【トレード】稼ぎ方色々

『ディーラー(相場)に向く向かない』

というのはとても難しいところです。
 
まだ若手の頃、チームの飲みの席での話ですが、チーフが『ディーラーはA型以外は向かない』とキッパリ申されておりまして…O型の自分としては痛く凹んだ覚えがあります…(^_^;)
ま、そんな話はその後の実績で跳ね返したのであくまでそのお方の思い込みというところでしょうが(笑)
 
確かにメンタルがあまりにも弱い人や熱くなり過ぎて自分を見失う人は『ディーラーに』というよりも勝負事にはあまり向かないかもしれません。
 
ただマーケットと向き合う方法、稼ぎ方、トレード手法…は多種多様です。
またそれによって求められるものが変わってきます。
なので何かが苦手だからといってディーラー(相場)に向かないと決めつけるのはちょっと違うと思うのです。
 
よく根性や度胸がないとダメ。
と決めつける人がいます。
確かにある程度は必要な要素かもしれません。
でも一方で、論理的な根拠もなく、ただ無闇にリスクをぶん回すような度胸、意地になって負けを認められない根性なんてものは蛮勇に過ぎず、危険でしかありません。そういった短期トレードでも論理的な思考プロセスはある程度なければ勝率は安定しません。
 
日計り・スキャルピングなどの短期売買には、瞬間的な判断力や決断力などが求められます。割り切りの良さや切り替えの早さなども必要でしょう。メンタルの強さがより求められる手法といえます。
傾向としては、ギャンブルや勝負事に強い人、スポーツをやってきた人などが向いているかもしれません。
 
一方で、そういったものとは異なるものが求められる手法もあります。ロングショートやストラテジーに基づく中長期のトレードです。こちらはより緻密な分析力、銘柄発掘のための調べるという能力や根気強さが求められます。もちろん日々変動するマーケットで戦う以上は瞬間的な判断や対応が求められる場面もあるでしょうが。
傾向としては、研究・分析が好きな人、読書家や掘り下げて考えることが好きな人が向いているかもしれません。
 
おおまかにいって、トレーディングの期間の長さによって取るべきリターンやリスクの質も変わってきます。前者の短期売買はある程度銘柄を集中させて取引を行った方が効率的でしょう。コンピュータを駆使して大量に瞬時に売買をこなせない限りは。ごく短期間の売買でリターンを取りにいっているのに、銘柄を分散させて取引執行に手間取ったのでは割に合わなくなってしまいますから。
後者については、銘柄分散なども重要になります。ポートフォリオの構成や、そのリスクの捉え方も前者とは大きく変わります。
 
緻密な分析とか論理的な考え方が苦手(感性で生きているような人?(笑))なのにロングショートなどをやってもあまり効率的とはいえないですし、メンタルが弱いのに短期売買をやっても合理的ではないでしょう。
 
要するに自分に合ったトレーディング手法を見つけ出していくこと。それが大切なんだと思います。
人も色々、手法も色々…です。
 
自分はオプションディーラーとしてスタートし、そのストラテジーに基づくトレードから入りました。裁定取引やCBのボラティリティ・トレードも少しだけかじりました。
その後、新興市場のスキャルピング、スイング、それが全市場を対象にするようになり、プログラムによる分析を基にしたシステム・トレードや、ロングショートなども同時にやるようになりました。そしてアップティック・ルールがある導入された時に相場観通りにポジションが取れない現物株ではなく、先物メインに切り替えていきました。
様々な戦い方を経験できたのはかつての上司のお陰でもあります。
 
一つのやり方しか出来ない→それがワークしなくなった時に稼げなくなり、市場の変化に対応出来なくなる。
かつてアローヘッドが稼働し、HFTが急増し、呼値適正化で大型株の値動きが変質した。
そして多くのディーラーが淘汰されていったように。
 
まずは己れを知ることです。
自分という個性とよく向き合い、その良さを活かせる戦い方はなんなのかを考え、見つけていくこと。その武器を磨くことと、また違う武器も身につけていくこと。後者はなかなか難しいでしょう。なぜなら一つのやり方で稼げるようになると、収益化に時間がかかり、苦労もする他の手法に取り組むことが非合理的に感じてしまうからです。
ま、稼ぎ方、戦い方は一つじゃないということだけは頭の片隅にでも置いておいた方がいいとは思います。

【トレード】相場はギャンブル?

前にこのブログで

『相場がギャンブルなのではなく、自分自身が相場をギャンブルにしてしまっている』
と書いた。
 
少し掘り下げてみたいと思う。
確かに相場にもギャンブルにも勝ち負けはある。
そこは共通点だろう。
だからといって自分はそれが同じだとは思わない。
 
ギャンブルだって様々だ。
より自分でコントロール出来る範囲が多ければ多いほど、それは洞察力、分析力、リスク・コントロール(掛け金の増減)といった巧拙の差が出てくる。要は単なる運任せではなくなるということだ。
相場においては自分でコントロール出来る範囲が非常に多い。いつ買ってもいいし、いつ売ってもいい。金額も自分で決められるし、買わなくたっていい。選択肢も沢山あるし、情報量も非常に多い。
確かに相場でリターンを求める以上、リスクは存在する。だからこそリスク・コントロールというものがとても重要になってくる。
要はそのリスク・コントロールを適切に行わず、夢ばかりを見て、その裏にあるリスクを直視出来ていなかった人が『相場はギャンブルだ』と言っているケースが多いような気がする。
 
『いくらまで上がりますよー』
『もっと大きく稼げます』
と美味しい話をする人。
 
『この銘柄はこういうリスクがあるから気をつけて』
『多分、しばらくは強いかもしれないけれど、こういうリスクがあるから気をつけて』
とある意味つまらない話をする人。
 
前者の人の話の方が興味を引くだろうし、どうせやるなら夢を見たいと思うかもしれない。それが商材屋的な人達の稼ぎの源泉になってなってるのかもしれない。また自分が先に買っておいて、誰か他人を煽ることでより値を上げて売り逃げるなんてヤツもいるかもしれない。一見、美味しい話には裏があるものだ。
 
後者の方は、『つまらないことをいうなぁ』とか『結論出すのを逃げてる』と感じてしまうかもしれない。でもそこにこそ本質がある。要はどんな人にだって100%相場を当てるなんてことは不可能なのだから。どこかに潜むリスクは必ずある。そこをちゃんと伝えることが大切なんだ。
 
2005年〜2006年に株ブームが起きた時、沢山の株についての本が書店に並んだ。
『○億円稼いだ』
『100万円を○億円にした』
派手な文句が並んでいた。
それは、嘘ではないかもしれない。
でもその中のどれだけの人が生き残っているか?
それを続けられている人がどれだけいるか?
 
自分は前日とあるネット証券の経営者の方とご一緒させていただく機会があった。
個人投資家の皆さんに、ちゃんとリスクと向き合ってもらって相場を長く楽しんで欲しいとおっしゃっていた。
そんな姿勢で取り組んでいらっしゃるのであれば、自分が出来ることはなんでもやらせていただきたいとすら感じられた。
 
人は派手な謳い文句や夢物語、景気のいい話に惹かれがちだ。
そしてお説教的なこと、詰まらない話、真面目な話には目を背けがちだ。
心理や感情としては当たり前のこと。
耳障りのいい話だけを聞いて夢を見ていた方が心地よいに決まっている。
でも…そういうものに流されがちな人はあまり相場には向かないだろう。そういう人の多くが夢ばかりを見て相場をギャンブルにしてしまうからだ。
 
ディーラーはプロだ。
いい相場だけ儲かればいいというものではない。
どんなに悪い相場でも、難しい相場でも勝ち続けることが仕事だ。
夢ばかりを見ていてはそんなことは出来はしない。
しっかりとそこに潜むリスクと向き合い、リスクから身を守る術を知る必要がある。
 
ボクシングなんかでも相手が弱ければ(楽な相手なら)大振りでKO狙いでも勝てるかもしれない。つまりバブル相場だ。でも相手が強ければガードを固めて守りながら、ジャブをしっかりと当てて判定勝ちにもっていく巧さも必要だろう(閑散相場)。見ててエキサイティングなのは一発KO狙いの前者だろうけど、勝率が高くより強い選手は後者だろう。多分、他のスポーツでも同じじゃないかな。派手なプレーを観客は喜ぶけれど、求められる勝利のためにはつまらない地味なプレーも必要になる。
 
本当に勝ち続けられる人、信頼できるコメントを出す人は、決して耳障りのいいことばかりを言いはしないだろう。
 
派手な売り文句や景気のいい言葉に踊らされたり、夢ばかりを見てしまわないようにして欲しい。
 
アナリスト、ストラテジスト、相場解説者と言われる人にも、当たった時だけ大騒ぎして、外したことはすっかり忘れてしまうずいぶんと都合のいい人が少なくない。
自分の名前を売ることや目を惹くコメント出すことにばかり注力し、相場の厳しさや怖さを伝えようとする人があまりにも少ない。
 
相場には必ず『リスク』が存在する。
そのリスクと向き合えたとき、相場はきっとギャンブルとは少し違うのだということを感じられるような気がする。
 
そういう意味ではこんなクソつまらないことばかり書いてるこのブログ読んでる人は、よほどの変わり者かもしれないですね(笑)
失礼(^_^;)
 
 
 
 

Merry Christmas!

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【趣味】ダイビングと写真

このところお堅い話ばっかりだったので、ちょっと趣味の話でも(あ、いつもか…(^^;)。

 

自分はダイビングと写真が趣味。

5年前からダイビングをはじめて、3年半前ぐらいから写真も本格的に取り組み始めた。

 

恥ずかしながら…40歳過ぎるまで趣味らしい趣味もなく、『趣味は?』と聞かれると『仕事』か『相場』としか答えられないような状態だった。

それぐらい相場が好きだったし、ディーラーという仕事をトコトン突き詰めたいと思っていたから、自分としてはそれはそれで充実していたから、寂しいとも不満とも思わなかった。

 

でも40歳を過ぎる頃、公私に渡ってとても辛い時期を経験した。

自分の人生や未来を自分で選ぶことができない苦しさ。

大きな挫折でもあった。

その挫折が転機になった。

 

それまでは一人でどこか好きなところに旅に行くなんてこともなかったけれど、仕事をいったん辞めたこともあって、初めて一人でどこか旅をしようと思い立ち、トルコに一人旅に行った。バックパッカーのような旅だった。せっかくなのでパナソニックの小さなミラーレス一眼を買って旅に出た。

まさに自分を見つめなおす旅(笑)

 

そのときに撮った一枚。

 

 

そのときに写真が楽しいと感じ、どこかでちゃんとやってみたいなと思うようになった。

その直前に現在の会社の社長との出会いがあり、この方の下でならばやらなければいけないと思ってきたことが誠実にできるのではないかと感じた。

そしてトルコ一人旅から帰ってきてすぐに現在の会社で働きはじめた。

再始動するにあたって、これまでやりたいなと思っても、自分を抑えて我慢してきたことをこれからはやっていこうと決めていた。

その最初のものがダイビングだった。
その年の夏休み。

初めてのダイビング(ライセンス取得)に行った。

選んだ場所はサイパン。

近かったし、海も綺麗そうだったし、たまたまだけどエライリーズナブルなホテルもあったし。

一人旅だったから、まぁどこでもよかったんだけど、あの島を選んで良かったと今では心から思う。

 

 

OW講習にいったんだけど、そのまま一気にハマってしまい、日本に帰ってくるなり翌月の三連休も予約して、それからしばらくは毎三連休はサイパンに通っていた(笑)
マリアナブルーと呼ばれる海の青さ。

多様な魅力を持ったビーチ(ラウラウ、オブジャン、グロット)

そして現地の人達との出会いや交流。
その中にプロのフォトグラファーがいた。

しかも三人も。

彼らの写真に刺激を受けて、写真をもっとちゃんとやりたいと思う気持ちは強くなっていった。

そして友人でもある彼らは惜しげもなく様々なことを教えてくれて、いろんな機会も作ってくれた。

花や風景、海、そしてポートレートまで撮る機会も得られるようになって、写真は自分にとってとても大切な趣味になった。

それまではずっと全力疾走で生きていたような気がする。

綺麗なものを見ても立ち止まりもせずに通り過ぎていた。


でも写真を撮るようになって、夕焼けや道端の花や、何気ないものにも足を止めて何かを感じられるようになった気がする。
 

それもサイパンで出会った沢山の友人のおかげだと思う。

仕事以外でも沢山の友人がいて、全く違う世界で生きている彼らは自分の生活や人生を豊かにしてくれた。

仕事でも趣味でも沢山の『人』に恵まれて自分は幸せ者だなと改めて実感できたのが、この趣味のおかげかもしれない。

 

プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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