【ビジネス】小さな日本、広い世界
現在、取り組んでいる幾つもの案件。
その一つが人材育成。
実は今回未経験者の中に海外育ちで日本語が苦手な者がいる。きっかけはたまたまだった。
しかし、今後の海外拠点や運用のグローバル化を視野に入れたとき、(自分も含めて)英語が苦手だからと日本という器の中で留まっていてはいけない。
逆に英語ネイティヴぐらいの人が増えていかなければならない。
以前いた会社では(日本語を話せる)インド人や中国人の採用させてもらったこともある。
日本という国が戦後の高成長を経て、アジアの中で突出した存在であった時代はそれでもいい。しかし、中国に抜かれ、他のアジア諸国も急速に力をつけている。そして日本はアジアの中で特別な存在ではなくなりつつある。
シンガポール人の友人たちは当たり前のことのように海外を知り、学び、ビジネスをしている。いくつかの言語を話し、広い視野を持っている。何もない小さな国だったのだからそうでなければ生き残れなかったのかもしれない。でもそれがシンガポールの強さの一つ。
日本は今までその中だけでもある程度やっていけるだけの力があった。
しかし、相対的に日本の地位が落ちていく中で、いつまでもそうは言っていられない。
日本の株式市場はいまや過半が外国人による取引だ。
相場の方向性も彼らの動向次第。
そんな状況になって久しい。
逆に日本の運用資金が海外市場で目立った存在になっている話は聞かなくなった。
世界二位の個人金融資産を持つこの国が、母国市場は海外勢に席巻され、海外では目立たない存在に留まっている現状。
もっと広い視野を持った人材を育てること。
語学も含めて、壁を取り払う努力も必要。
この年になって今さら英会話やってる自分が言えた立場ではないけれど(^^;
今回、その若手は英語で外務員試験を受ける。
驚いたのはその資格をとるための教本である外務員必携の英語版が前年度版しかなく、しかも10万円もするということ。
外資系や大手の友人にも聞いてみたけれど、以前からそうらしい。
日本語版は1~3巻が1100円、4巻で249円だ。
英語で受験は出来てもそんなに割高で前年度版しかない。
法改正されていても適用されていないことになる。
証券界もグローバルしていかなければならないはずなのにこれではいけない。
翻訳の時間やコストがかかることも分かる。
でも日本がアジアの金融センターとして、その存在を取り戻したいのなら、日本で証券ビジネスをやるための基本的な資格である証券外務員の資格取得に関してぐらいは英語でも日本語でも同程度で受けられるようにするべきだろう。
この世界は日本語を話す人よりも英語を話す人の方が圧倒的に多いのだから。
俺も英会話頑張らなきゃ(^^;