【相場雑感】この上昇局面での指数比較
これまで指摘してきた通り、日経平均株価が非常に強いことが分かる。
33業種中、日経平均株価の上昇率+9.19%を上回っているのは証券業、その他金融業、保険業、倉庫・運輸関連業の4業種のみだ。残りの29業種は日経平均株価のそれを下回っている。ほぼ真ん中に位置するTOPIXの方が全体を示す指数としてはどことなく納得しやすい。
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時価総額上位20銘柄と比べてみても日経平均株価の上昇率を上回っているのはKDDI、野村、ソフトバンク、ホンダ、三井住友、ファナックの6銘柄のみ。時価総額トップのトヨタの上昇率はわずか+2.26%に留まっている。
ざっとこの表を見ていえることは金融セクターか裁定買いのインパクトが高い銘柄を買っておかなければ日経平均株価の派手な上昇ほどの利益は出なかったということ。
5月23日につけた高値を抜けていくためには、このかなり極端に歪んだ状態から物色の手が広がり、循環物色の流れが出てくるかどうかがポイントとなりそうだ。
今日の相場は高値圏でのもみ合いから一気に売られる展開となり、市場参加者の多くは今日の相場は大幅下落という感覚に陥るような動きだった。実際に東証一部の値上り銘柄数は580、値下り銘柄数は1021と大幅に値下り銘柄数が上回っているような状態だった。
しかし、それでも日経平均株価は+16.12円、TOPIXは+2.26ポイントと現指数としてはプラスを維持している。
急激な上昇ゆえに今日の高値圏からの反落も激しくは感じたが、まだ上昇の火は消えていなさそうだ。
このかなり極端に歪んだ上昇ゆえに思ったように乗れていない人が多いかもしれないが…(^_^;)