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【ビジネス】運用者の苦しさ

(一応、真面目な書き込みです…)



めざましじゃんけん13連敗でストップ(^^)v



相場での自己ワースト連敗記録は8連敗。

笑っていられるめざましじゃんけんと違ってこっちの連敗は地獄…

(>_<)



勝てる気がしない。

ポジション取るのが怖くなる。

会社に行くのが辛い。...

相場を張るのが怖いのに気になってしまう。



今月は後輩や部下達も多くが苦戦しました。

昨日も「タコやられて精神的にきついし、明日きても勝てる気がし

ないので休んでもいいですか?」と。



休んでもいい。

飲んで遊んでもいい。

家族や子供と過ごすのもいい。

旅に出て心を休めるのもいい。



精神の立て直し方は人それぞれだから。



相場を見ていればつい手を出してしまう。

時には「どうせこんだけやられているんだからもうちょっとぐらい

」と無理やり自分を言い聞かせるように余裕もないのに雑にポジシ

ョンを取ってしまうときがある。

そしてやられたとき、そのやられがジワジワと精神を追い込んでい

く。



眠れなくなる…

一人部屋で叫ぶ…

なにかモノにあたる…

トイレで一人吐く…



全部経験した。

でも苦しんでいい。

だって悪いのは自分だから。



相場の変調に気づくことができなかった自分がきっとそこにいたは

ず。

相場がいいときに収益が上がり、慢心から警戒を怠り、相場を見極

めることを軽視し、慎重さを失ったからこそリズムが狂った。



外(相場)を客観視する目。

内(自分自身)客観視する目。



それをしっかりと持てていなかったから追い込まれて苦しんだ。

悪いのは相場のせいではなく、そこに自分を合わせられなかったこ

とにある。

つまり全て自分のせい。



悪いのは全て自分のせいって言い切れる仕事ってとっても幸せだと

思う。

ならば自分自身をしっかりと見つめ直して修正していけばいい。



そして苦しむのは責任感を持てているから。

だから苦しんでもいい。



その責任感も持てないような腐った運用者が巨額損失を出したり、

詐欺紛いの事件を起こし、金融・運用業界の信用を失墜させてきた



そんな腐った運用者にはなって欲しくはない。



苦しさから逃れたければ勝つしかない。

精神を休める時間を作ってもきっと損失の重さは消えはしないから



何故そうなってしまったのか?

過去を振り返って客観視することは簡単。

自分や相場を振り返りながら、修正すべき点を見出していく。

そしてこれからを考え、少しずつでもいいから勝ちを積み上げてい

く。



苦しんでいる後輩や部下達をオレは見守っていきたい。

時に話を聞いてやり、見守り、信じてやることぐらいしか出来ない

けれど。



その苦しさを乗り越えて、自分を取り戻し、相場と対峙し、少しず

つでも勝ち続けて乗り越えられたとき、きっとそれぞれが一回り大

きな運用者になっているはずだから。


【相場雑感】疲れる一ヶ月

あと1日で今月も終了。


今月は本当に冴えない相場でしたね(^_^;)


方向性に欠けて、参加者も減少、トレンドもハッキリしない…そんな中で短期の乱高下。


取ったり取られたり、振り回されて疲れる一ヶ月でした。


そして来月はさらに波乱要因が盛り沢山。




9月5日 日銀金融政策決定会合


9月6日 日経平均採用銘柄入れ替え発表予想日(東証・大証統合に伴い内容によっては影響大)


9月6日 米雇用統計(金融緩和縮小判断に影響)


9月7日 2020年オリンピック開催地決定


9月9日 GDP改定値


9月13日 メジャーSQ(13日の金曜日)


9月18日 FOMC(金融緩和縮小観測)




シリア情勢がどうなるか?


米による攻撃が実行された場合にイラクの反応がどうなるのか?


そして中国やロシアの反応は?


短期的・限定的な攻撃にとどまり、すぐに沈静化すればいいですが、混迷していくようだと相場にも大きく影響が出るでしょう。




また消費税増税についても議論が進み、その判断によっては相場に影響を与える可能性もあります。




オリンピック東京開催が決まれば、短期的にはご祝儀相場も。




何気に気になる日経平均採用銘柄の入れ替え。


大証統合に伴い、大証優良株をどうするのか?


安易に値嵩株採用・低位株除外を行えば、2000年の日経平均採用30銘柄入れ替え→日経平均株価の急落の悪夢も…。


あのとき現場で戦っていた自分からするとちと怖いです(大きなチャンスでもあるけど)。




そして目玉は米FOMC。


相場上昇の背景にある過剰流動性。


それをもたらしてきた金融緩和が縮小に向かう。


その懸念から今月も新興国市場で通貨や株の下落が起きました(新興国からの資金引き上げの動き)。 逆に金融緩和縮小が延期されれば短期的な巻き返しもありえる。




来月も中間期末を前に疲れる一ヶ月になりそうです(^_^;)

【ビシネス】長い8月

今月は部下たちも多くが苦戦気味。
気持ち切り替えるために休みますというのが交代交代で…。

焦らないこと。
損を取り返そうと焦ってみてもしかたない。
焦りからはいいトレードは生まれない。

自分が若手の頃に学んだこと。
相場という世界の中で闘い続けるために必要なこと。
「3つのC」
Control
Confidence
Concentration
なかでもControlは重要だ。
メンタル・コントロール、リスク・コントロール、P&L(損益)コントロール…。

相場で泥沼のように負け続けたり、思うようにいかなくなったとき、その要因の多くが自分と相場のミスマッチよるものであり、そのきっかけは自分自身の中にある。

トレードがうまくいかなくなるとき、大体その前にすごくいい時期があったりする。
若い頃の自分は過去最高益とかすごいいいトレードが出来た翌日に大ヤラレしたりしたものだ(^_^;)

大きな勝ちから生まれた「慢心」「油断」。
それが慎重さを失わせ、相場の変質を慎重に見極めることを出来なくさせてしまう。
そして(本来はとても脆い)「余裕」から安易にリスクを取ってしまう。
最初は小さな負けかもしれない。
でもまだ余裕が残されているから「損を取り返そう」と相場がよく見えていないままに焦ってリスクを取る。
そしてまた負ける。
ちょっと取り返せたとしても見極めが出来ていないまま続けているからどこかでまたそれ以上に負ける。
そしてリズムが狂い始めて「焦り」が生まれる。
特にデイ・トレードなどの短期運用はリズムやメンタルが重要。
いわばスポーツのような側面がある。
理屈っぽい人よりも、元甲子園球児だったり、スポーツやっていたような人の方が成功したりする。

負けが続いたからといって「力」がないわけではない。
苦しいとき、自分の中にある「焦り」とどう向き合うか。

休むのもいい。
相場と距離を取るのも一つの手段。
心の立て直し方は人それぞれでいい。
負けたまま休むのだって実はかなり辛いことを知っているから。

自分はクソ真面目だったから損失出して休んだのは一日だけ。
その一日は忘れるためにとった一日だったのにとても忘れることなんて出来なかったから。

結局、翌日から会社にいき、それまでのトレードを全部見返して(その当時はすべてのトレードを記録して横に一言コメント・反省を入れていた)、損失の額を画面から消し、ロットダウンして小さな金額に抑え、一日たった一回のトレードでもいいから一日一日をプラスで終えることだけを意識するようにして焦りと向き合った。
その頃の自分のデスクには「一トレード一トレードを大切に。一日一日を大切に」と標語みたいなものを張ってあったぐらいだ(笑)

損失の額を考えれば気が遠くなるような忍耐が必要だったけど…(^_^;)
一発逆転狙いでやった方がどれだけ気が楽か…。
確かにそういった人もいた。
それを根性・度胸という人もいた。
でもそれは間違いだとはっきり言える。
何故ならそのお金は自分のお金ではないのだから。
会社のお金や他人様のお金でリスクを取っている以上、そんなギャンブルのようなマネをして取り返しても褒められたものではない。
苦しくても自分の中にある焦りや弱さと向き合い、コントロールを失わないようにしながら取り返してこそ本当のプロなんだと思う。

自分も過去に月間▲6400万円の損失を2度ほど出している。
それでも翌月には取り返すことができた。
自分の中にある焦りと向き合い、金額(リスク)を抑えながら少しずつ取り返しても…だ。
そしてそれが出来たとき、一回り大きく成長できた自分がいたのだと思う。

今、苦しいのは自分がもう一回り成長するための「過程」。
損から逃げず、誤魔化さず、自分の中にある焦りや弱さと向き合い、乗り越えていってほしいと思う。

今の自分は後輩や部下たちの戦いを見守る立場でもある。
戦ってきた過去のある自分だから分かってやれることもあるのだと思いたい。
笑顔でいること、余裕な顔していてやること、話したいときに聞いてやり、受け止めてやること…。
そして信じてやること。
してやれることはそれぐらいしかないのだけれど。

今日がいい一日になりますように!
プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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