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【旅行】ギョレメ~カッパドキアへ(写真追加)

早朝、いつものコーランの放送で目覚める。
まだ5時過ぎ…こっちにいたら寝坊はなさそうだ(^_^;)

たった一日でサフランボルを後にする。
小さな街だしね。
せっかくだから夜明けのサフランボルでも散歩しよう。

まだ外は暗い。
街灯を頼りに薄暗い石畳を歩いていく。
昨日とは違う景色。
青い時間。

人はほとんど歩いていない。

夜明けの時間帯って好きだな。
夕方と同じはずなのにどこか違う。
ひんやりとした空気なのか。
鳥のさえずりのせいだろうか。

昨日行った丘の上の公園を目指す。

パン屋さんはさすがに朝が早い。

しばらく歩いているうちに外が白み始めてきた。
小さな煙突から煙が出てきた。
朝食の準備だろう。

薪を使っている家が多いのだろうか。
あたりに木を燃やす臭いが立ちこめる。
いつもと変わらない一日の始まり。

自分が生きている日常とはあまりにも違う、静かで穏やかな日常がそこにはあった。


ホテルに戻り、朝食を済ませる。
若いスタッフにオトガル(バスターミナル)までのタクシーを頼んだ。
迎えのタクシーが到着。
運転手は彼のお父さん。
小さな街ならでは…かな(^_^;)

オトガルまでの十分程度の道のりを彼の息子自慢を聞きながら行くことに。
そこそこ大きく見えたけど、まだ12歳で働いているそうだ。
言葉もロクに通じないのに一生懸命話してくれた。

今日はギョレメまでのバス旅。
アンカラ経由での長い道のりだ。
日中はほとんどバスに揺られて過ごすことになる。

バスは今、出発した。
早朝、いつものコーランの放送で目覚める。
まだ5時過ぎ…こっちにいたら寝坊はなさそうだ(^_^;)

たった一日でサフランボルを後にする。
小さな街だしね。
せっかくだから夜明けのサフランボルでも散歩しよう。

まだ外は暗い。
街灯を頼りに薄暗い石畳を歩いていく。
昨日とは違う景色。
青い時間。

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人はほとんど歩いていない。

夜明けの時間帯って好きだな。
夕方と同じはずなのにどこか違う。
ひんやりとした空気なのか。
鳥のさえずりのせいだろうか。

昨日行った丘の上の公園を目指す。

パン屋さんはどこの国でも朝が早い。

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しばらく歩いているうちに外が白み始めてきた。
小さな煙突から煙が出てきた。
朝食の準備だろう。


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薪を使っている家が多いのだろうか。
あたりに木を燃やす臭いが立ちこめる。
いつもと変わらない一日の始まり。

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自分が生きている日常とはあまりにも違う、静かで穏やかな日常がそこにはあった。


ホテルに戻り、朝食を済ませる。
若いスタッフにオトガル(バスターミナル)までのタクシーを頼んだ。
迎えのタクシーが到着。
運転手は彼のお父さん。
小さな街ならでは…かな(^_^;)

オトガルまでの十分程度の道のりを彼の息子自慢を聞きながら行くことに。
そこそこ大きく見えたけど、まだ12歳で働いているそうだ。
言葉もロクに通じないのに一生懸命話してくれた。

今日はギョレメまでのバス旅。
アンカラ経由での長い道のりだ。
日中はほとんどバスに揺られて過ごすことになる。

バスは今、出発した。

で、続き…

4時間弱かけてアンカラに到着。
ギョレメ(カッパドキア)に向かうバスを待つ。
オトガルのカフェでWiFi 使えたから、待ってる間にブログ更新。

そしてギョレメへ。
しかし、ここからが長かった…。
バスに揺られること5時間。

道中、ビックリするほど大きな湖の横を通った。
Googleマップで調べたら『トゥズ湖』と判明。

ちょうど夕暮れ時で、夕焼けが綺麗だった。


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それにしても一日で9時間のバス移動。
サフランボルからギョレメ。
地図でみると相当な距離だもんなぁ。

8時過ぎにようやくホテルに。
腹が減ったので、ソッコー近くのレストランを教えてもらって駆け込む。

部屋に戻ったらバタンキュー(笑)だな…こりゃ。

【旅行】サフランボルへ(写真追加)

アンカラを後にして、今日はサフランボルへ向かう。

距離にして約200kmのバス旅。
オトガルというバスの発着所に行き、サフランボル行きのバスに乗る。

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初体験だらけで、言葉もイマイチ通じない中、ちょっと戸惑っていると若い男性が声をかけてくれた。

『僕の隣にどうぞ。』

言葉は分からないが、何となく通じた。

『ありがとう。』

と伝えたものの、英語も話せない彼との会話は続かなかった。
でも彼はその後も自分のことを気にかけてくれた。

広大な大地。
少し荒れた大地が続く。

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ポツリポツリと集落が見える。
必ず一つのモスクが見える。
この国の人々の信仰の深さを感じる。

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バスが休憩時間で停車したときに、Googleの翻訳機能を使ってコミュニケーションを試みる。

トルコ語入力が出来なくてイマイチだったけど(iPhone ならいけるのに)、それでも何とか意思を伝えあうことができた。

その後はお互いのことを話しながら、バスの旅を楽しんだ(^^)

彼はOnurさんといって23歳の学生さん。落ち着いていたから、もっと上だと思った(笑)

サフランボルのひとつ手前のカラブクという街で彼は降りた。
この街には大きな鉄鋼工場があって、大学なんかもある結構、大きな街(彼が教えてくれた)。

写真を撮りたいというので、お互いのカメラで一枚ずつ(^^)

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そして間もなくサフランボルに到着。
その街並みから世界遺産にも認定されているところだ。
名前の由来は群生地でもあったことから『サフランが咲く場所』。

ホテルにチェックインし、すぐにカメラを片手に外出。
ちなみにホテルも趣がありました。

とりあえずレストランを見つけて腹ごしらえ。

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サフランボルについては、ガイドブックにも載っていなかったから、ほとんど情報がない。とりあえずホテルで街の地図をもらい、あとはただ歩く。

古い街並み。

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でもその古さが情緒的で、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。

まずはサフランボルの街並みを一望出来る丘を目指す。

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方向感だけでいったら、思わぬ裏道。

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帰りは違う道で…と思ったら、その道にはお土産もの屋が軒を連ねる。

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『こっちがメインストリートだったのね…。』

お土産ものもイスタンブールとはだいぶ趣が違う。
なんか手作り感いっぱいで暖かみがあるものが多く感じられた。

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すると呼び止める声が。

『どこから来た?』

お土産もの屋のおじさん。

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『日本からだ。』

と答えると、えらく親しげに

『まぁ、こっち来て座れや。』

と…(^_^;)
ま、急ぐ旅でもないしね。

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するとおじさん、ボロボロの切り抜きを取り出してきた。
よく見ると日本の観光案内誌におじさんがニコニコ笑って写ってた(笑)

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そこから話が弾み、チャイでも飲んでけと。
横に座って、おじさんとの会話を楽しむ。

『見てくれ。これは俺の手作りなんだ。ずーっと作ってきたから、俺の指はこんな風に曲がってる。』

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会話の間にちょいちょいセールス入れてくる(^_^;)
まぁ、これは少しは買っていかないと帰れんな(笑)

おじさんの手作りの革製のブレスレット。
目玉模様のおまもりついたヤツとレオの首輪を買いました。

いい年だと思うんだけどバイク乗ってて、なかなかファンキーなおじさんでした(笑)

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そのあと反対側の丘の上まで散策。
歩き疲れたので、ホテルでちょっと一休み。

その後、ハマムヘ。
驚いた…イスタンブールのハマムとは全然違う。

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混んでいなかったのもあるかもしれないけど、すごく丁寧で、マッサージも時間をかけてやってくれた。

イスタンブールのときが90TL。サフランボルでは30TL(どちらもマッサージつけて)。

Erdelが旅行者向けのはやめておけといった理由がよく分かった。本当に気持ちよかった。マッサージしてくれたオッサンもいい人だったし…突き出たお腹がちょいちょい当たるのが気になったけど(笑)
これがハマムなんだな、と満喫してきました。
サフランボルにお越しの際はぜひ(^^)

その帰り。
小腹が空いたけど、ガッツリって感じでもなく、軽くパンでも買って帰ろうかとコンビニ(的な店)へ。しかし、置いてあるのは飲み物とお菓子ばかり。

しゃないなと店を出て、たまたま隣にあったカフェに目が止まる。

軽食はありそう。
ハンバーガーとか書いてあるし。
日曜の夜ということもあるのかな…誰もいない。
店の人も(^_^;)

諦めて離れようとしたとき、青年が駆け寄ってきた。
どうやら店主のようだ。

メニューの説明をしてくれ、サフランボルのスペシャル・メニューを勧めてくれた。
店に入るとキャンドルの明かりに揺れる店内。
男一人で入るのは場違いな気もしたけど…(^_^;)

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彼が厨房に入っていく。
どうやら一人でやっているようだ。

店主と自分。
二人だけだったから、色々と雑談しながら食事を楽しむ。

DAYANさん。
店の名前は『DENiZ CAFE』。
彼女の名前からとったそうだ(^^)

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サフランボルのスペシャル・メニューとやら、なかなか美味しかったですよ!

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今日も一日、小さな出会いがいっぱいあった一日でした。

【旅行】アンカラ






イスタンブールから寝台列車に乗ってアンカラへ。

朝、6時前に起きて食堂車で朝食をとる。
食事をしている間に外が白み始めてきた。


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それまで真っ暗で何も見えなかった車窓に広々とした冬の大地が映る。
広大な中にポツンポツンと家が見える。
まるでおもちゃの家の様に感じられた。

8時前にアンカラ駅に到着。

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そのままホテルへ。
チェックインまではまだ間がある。
とりあえず荷物を預け、外出する。

とはいえ、何を見にいったものか…。
正直、アンカラにはこれといって見たいものはなかった。

首都アンカラ。
人口こそイスタンブールに次ぐ2位だが、都会であることに変わりはない。
ホテルの周辺も繁華街。
車のクラクションが鳴り響くような場所。
周囲には電器屋や携帯屋が並んでいる。

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デジモノ好きな自分にとっては興味をそそられるが、今回の旅の目的はそういったものを見たかったわけではないから…。

とりあえずホテルの近くのカフェでコーヒーを飲みながら、ガイドブックを開いてみる。

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イスタンブールとカッパドキアにはずいぶんとページを割いているのにアンカラはわずか見開き2ページ。

しかたない…。
一番最初に出ている『アナトリア文明博物館』でも見にいこう。

外へ出てタクシーをつかまえる。
繁華街から10分程度のところにそれはあった。
そこに着く手前で妙に気になる城壁を見かけた。

とりあえず博物館に到着。
石器時代や古代文明に興味がある人にはたまらないかもしれない。
紀元前18世紀頃のヒッタイト文明のものなどが展示されていた。


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一通り見終わっても、チェックインまではまだだいぶ時間があまっている。
通りがかりに気になった城壁を見にいってみよう。
歩いてすぐのところだ。

城壁をくぐり抜けるとそこには別世界が広がっていた。




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古い民家(オスマン様式のものらしい)がたたずむように並んでおり、都会であるはずのアンカラとは思えない光景だった。


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古い民家の間を進んでいくと、曲がり角のところに親子が座ってお土産ものを売っていた。

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通り過ぎようとしたとき、女の子が声をかけてきた。

『これママが作ったんだよ。』

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うーん。これは立ち止まらないわけにはいかないな…(^_^;)
足を止め、話をしながらいくつかのお土産を買ってあげた。
すると女の子が

『お城に連れて行ってあげる。』

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と案内してくれた。

あとで知ったが、ここが『アンカラ城塞』と言われる場所だった。


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城塞の階段を上がっていくと、突然景色が開ける。


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驚くような景色。
アンカラを一望できる場所だった。
あまりの気持ち良さに城壁の一番上で30分程度ボーっと景色を眺めていた。

フィリピンから来た人や、アイルランドから来た人に声をかけられて少し話す。
『結構、一人で来るヤツいるんだな…。』

そこでしばらく時間を過ごしているとお腹が空いてきた。
考えてみれば、朝6時に軽く朝食を食べただけだった。

城塞を降り、近くのレストランを探す。
出てすぐのところに見つけたケバブレストラン。

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外の空気が気持ちよかったので、外で食事をすることに。
店の親父が色々と話しかけてきた。

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日本人の友達がいると写真を持ってきて色々と話す。


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そこにはのんびりとした暖かい時間があった。
お肉も一本サービスしてくれた(^_^;)

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食事をしていたら、目の前をこんなのが通り過ぎた。
頭に乗っているのは例のゴマパン(ただし大量)。
器用に頭の上に乗っけて売り歩いていた。

その後、城塞周辺を散策。
この辺りは店も建物もゴチャゴチャしているけど、雰囲気があって面白かった。


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あっという間に時間が過ぎ、チェックインの時間に。
いったんホテルに戻り、パソコンつないでブログ更新。
でもさっきの光景が頭から離れず、一段落したところで再びアンカラ城塞へ。
どうしてもあの場所で夕焼けを撮りたかったから。

着いたのは4時過ぎ。いくらなんでも早過ぎた(^_^;)
30分ぐらいは城壁の上で耐えていたものの、身体が冷えてしょうがない。
そうしていたらいきなりトルコ人と見られる女性3人組に声をかけられる。

『一緒に写真撮ってください。』

その後、そのうちの一人の女性からFacebookをやっているかと聞かれた。
便利な世の中になったもんだ(^_^;)
しかし、俺は日本より、トルコの方がもてるのか…?(^_^;)


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早速、彼女からFacebookでアクセスありました。
彼女がアップしていた写真です(笑)

あまりの寒さに堪えかねて、いったんカフェに逃げ込む。

そして夕焼けが始まる。
今度は寒さをほとんど感じなかった。
夢中になって、オレンジ色に染まるアンカラの街並みを飽きることなく見ていた。


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【旅行】イスタンブール散策~アンカラへ

今日もイスタンブールは雨がパラついている。

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店が開きだす9時前にホテルをチェックアウト。
グランドバザールの近くのカフェで(前日のガイドさんオススメ)ゴマパンとトルココーヒーで軽めの朝食。


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その後、グランドバザールを歩きながら、
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スパイスバザールを通り抜けてガラタ橋へ。

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橋の下部分には店が並ぶ。


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真ん中辺りから上に上がると、橋の上から釣りをしていた。結構、大漁(笑)

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そのままガラタ橋を渡り、新市街へ。


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渡ってすぐのところにあるガラタ塔。
上に上がるとイスタンブールを一望出来ると聞いていたのだが、生憎の空模様で視界が悪い。

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同じように一人で来ていた女性(外人)に会い、少し会話を交わしたものの、そこまで…なかなかドラマのようにはいかない(笑)

街並みをカメラに収めながら、ここまで来たらと足を伸ばしてタクシム広場まで。

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こっちに来る前に友人が勧めてくれた焼き栗食べました(^^)

しかし、野良犬・野良猫が多い。

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新市街はショッピングとかメインになるかな。DIESELとかあった。でもショッピングが目的ではないし、ほとんどスルー(^_^;)

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ちょうどそのタイミングでErdelからの電話。今日はフリーと伝えてあったから、気にかけてくれたようだ。雨足も強くなってきたし、どうしようかな…と思っていた矢先。今からランチでもという彼の誘いに応じることにした。

タクシーで旧市街にある彼のオフィスへ。
そしてそこから歩いて5,6分のところにあるレストランへ。

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このレストラン。彼が一押しというだけあって無茶苦茶旨かった(^^) ここのシェフはいい腕をしていると誉めちぎる彼。チキンにライスを詰め込んだやつがヤバイぐらい旨かった。

その後、彼が経営している工場に行く用事があるから一緒にドライブでもどうだ?と誘われる。

天気も悪いし、帰国前にイスタンブールにはまた立ち寄るから、誘いに乗ることにした。

予定外のイスタンブール・ドライブ。
彼の工場をちょっと見学。

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旧市街に店もあり、横浜にトルコ料理の店も持ってる。
ホント手広くビジネスやってるわ…(^_^;)

車の中でお互いの仕事やこれまでのこととか語り合いながら帰途に着く。12歳から働き始め、20歳で起業。7ヶ国語を話せる彼。相当な努力家だ。

帰りがけにヴァレンス水道橋を通ってくれた。


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その後、ハマム(トルコ風呂)に行くと言ったら、雑誌やガイドさんが勧めてくれたところはやめた方がいいと。旅行者向けだから雑なんだそうだ。彼オススメのハマムヘ行ってみると、雑誌に取り上げられたため、サービス維持のために一般客お断りとの貼り紙が…(>_<)
仕方なく、旅行者向けのハマムヘ。オッサンにゴシゴシ、マッサージも上手かったけど、確かにちょっと雑だったかな。そう言われていたから感じるのかもしれないけど(笑)

晩飯はErdelの部下のMesutさんが付き合ってくれた。近くのケバブ・レストランだったが、オススメのメニューにして大正解!これもスゲー旨かった(^^)

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そしてフェリーに乗ってアジア・サイドへ。
フェリー乗り場の目の前に駅が。

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これが駅。すごいな。

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そしてイスタンブールからアンカラへと向かう寝台列車でアンカラへ。

【旅行】イスタンブール~観光

時差ぼけきつい…。
2時過ぎから目が覚めて、結局寝付けなかった…。
なんで早朝から散歩。

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ホテル周辺をブラブラと…


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ホテルの案内板。
何気ない光景もパンケーキを使うと少しいい感じ(^.^)


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モノクロにしてみました。


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少し風合いを変えて。

で、ようやく9時を過ぎ行動開始。
今日は旧市街に点在する観光ポイントをガイドさん頼んで案内してもらった。

ブルーモスク(スルタン・アフメット・モスク)

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広角持ってきておいてよかった…(^_^;)


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エラク落ち着いた野良猫…(^_^;)


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礼拝前に身体を清めるところ。

オスマン朝時代の建造物でミナレット(塔)が6本ある。
本数が多いほど格が高い者によって建立されたモスクとされているとのこと。
メッカも当時6本だったそうで、1本追加されたそうだ。

すぐ隣のアヤソフィア
こちらは元々教会として建てられたものをモスクに改築したもの。

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この黒くて丸いのらくだの皮で出来てるんだって…
結構デカイけど…


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教会として聖母マリアが描かれている方向がエルサレム。
下の構造物がイスラム教徒が礼拝するときにメッカの方向を指し示すもの。
5度ほどずれているそうだ。
教会としての歴史とモスクとしての歴史を併せ持つことを実感。


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モザイク
真中は聖母マリアとイエス・キリスト


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二階へと上がる通路


そして昼食
レストランでケバブを食べました。ドネル(パンにはさんであるおなじみのもの)じゃないやつ。
そこでラクーを初体験。

最初はこう出てくる。

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水を入れると白くなる。

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結構、効きました…元々、お酒弱いですからね(^_^;)

そしてグランドバザールへ。


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ま、アメ横とでもいいましょうか…
色々とあるので、こちらでお買いものされるときは注意が必要なようです。

トルコ石なんかもプラスチックの偽物が結構出回っているそうだが、専門店を紹介してもらった。
いい値段しますね…やっぱり宝石だわ。


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ちなみにこれは50万米ドルだそうです。

少し時間に余裕があったので地下宮殿といわれるピザンチン時代の貯水槽へ。


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分かりますか?
お魚泳いでます。
当時は魚が生きていることで水がきれいかどうかを確認したのだそう。
貯水槽はこれが最大のものだそうだが、各地に100個以上あるとのこと。
昔の人、すげぇな…。

あとはトプカプ宮殿とか回った。
博物館ですね…ビックリするほど豪勢な。
世界で2番目に大きいダイヤとかありました。
ちなみに撮影禁止です(^_^;)

で、撮ったのが


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小銃構えた兵隊さん。

これら全てが徒歩圏内。
ただずーっと歩いていたので少し疲れました。
ホテルに戻って、仮眠と思ったら結構いい時間になってしまった…(>_<)
トルコ風呂とかいくつもりだったんだけど…。
ま、明日もあるので今日はさらに寝ることにします。


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【旅行】トルコ初日

夕方の7時過ぎにイスタンブールに到着。
まずはホテルに直行し、旧市街のブルーモスクから歩いて3分ぐらいのホテルにチェックイン。
明後日まではこのホテルに滞在する。


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まだある程度お店がやっていたので、すぐにカメラ片手に外出。
ブルーモスクなどを眺めながら旧市街を散策。



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ブルーモスクは迫力あったな…。
明日(というより今日)、改めて観てくる予定だけど楽しみ♪

で、道中で仲良くなったBarishさん。
トルコで日本語を勉強していて、ある程度日本語が話せた。
親切に色々と教えてくれて、すっかり意気投合。
軽く腹が減ったと言ったら、従兄弟のErdalさんと一緒にどうかとのお誘い。


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Erdalさんはさらにすごい。
日本に十数年住んでいたとのことで、目黒周辺の超地元話も全然OK。
さらに英語にイタリア語、フランス語、ドイツ語、中国語…7カ国語ぐらい話せるそうだ。
こっちではかなり成功している人のようだ。
TOYOTAとBMWに乗っているって…(^.^)

まだ仕事が終わっていなかったErdalさん。
結局、彼のオフィスで飲み始め、料理は彼の部下がわざわざ買いに行ってくれた。
世話好きの人が多いとは聞いていたが…すっかりご馳走になってしまいました。

ちなみに飲んでる最中に彼の携帯が鳴った。
日本の女性からの電話。
『お?』
と思って聞いていたら、先日のエジプト動乱時にエジプトから難を逃れてきた女子大生二人組。
パスポートも盗まれて困り切っていたのを助けて世話してあげたお礼だったようだ。
隣国なんだな…と改めて中東の混乱を感じた瞬間でした。

着いて早々にジントニックをしこたま飲み、二人とすっかり意気投合。
初日とは思えない夜でした(^_^;)

しかし、現在夜中の3時。
目が覚めてしまって寝付けないからしゃあないけど、明日大丈夫かなぁ…。

【政治】菅さんへのエール

あんまり政治については意見を言わないようにしているのですが、現在の状況があまりに痛々しくて…。



自分は菅直人という政治家は好きです。

クソ真面目で頑固で…。

色々と足りないところはあるかもしれない。

色々と失敗も間違いもしてきたかもしれない。

でもこの国を良くしたいと真剣に思い、迷いながらも必死にやっていると思える政治家だから。

少なくとも私利私欲の為に政治家やってる人ではない。



彼が首相になったとき。

選挙を前提に彼が首相になりました。

出だしはそこそこ人気があった。

しかし、消費税発言でつまずいた。



でもね…

国民世論は消費税引き上げやむなしなのに、選挙で負けたのはそのせいだと言われ、責任を問われた。

今、民主党内部ではマニュフェストを守らないことを責められています。

確かにマニュフェストは公約です。

それを提示して選挙をしたのだから守るべきというのは正論です。



でもね…

そのマニュフェストがベストであったのか?

政権を取ってみたら、思わぬ問題がいくつもあって、決してベストではないと認めざるをえない。

それを野党とのやり取りの中である程度は許容する必要もあった。

だってねじれ国会なんだし、無理やり通そうとしたって通らないのだから。



彼はより現実的な路線を進むことを選択したのだと思います。

決して器用な政治家ではない。

でも自分は彼の不器用さが好きです。



相場関係者はあんまり好きじゃないという人の方が多いのかな?



今回、16人が会派離脱。

国家予算を通らない状況に追い込み、そして辞めさせようというのでしょうが、予算執行が滞ることによる国の損失を彼らはどれだけ真剣に考えているのでしょうか?



野党も批判、そして彼に色々とプレッシャーをかけるのはいいですが、この国の借金が膨れ上がったのは自民党さんの時代なんですよ?

それに対する責任、危機感ぐらいは共有して、この国の現在を考えてほしいなって思います。



もうしばらく彼に頑張ってほしいと思います。

せめて日本の首相は年単位で頑張ってもらわないと。



あんまりね、政治や宗教について語るのは好きではありません。

以前、マーケットフォーラムに自民党の政治家さんがいらっしゃったことがあります。

NPO活動で政治家さんと懇親をさせていただいたことがあります。



正直、彼らから熱いものはあまり感じなかった。

金融庁の知人の方が危機感を持ち、熱い印象があります。

ま、たまたまそういう人と会っただけかもしれませんが。



この国のかじ取りをするみなさん。

もっと大きなものを見て、懸命にこの国のために(個人のためではなく)頑張ってください。



期待していない人が多いかもしれない。

でもやっぱり自分は期待したいのです。







これからトルコに出発します。

帰りは3月9日。

イスタンブールからバスや寝台列車で一人旅。



カメラを片手に色んなものを見て、色んなものを感じてきます。



自分にとって公私に渡って色々なことがあったこの一年。

これから色んな意味で再スタートをしなければならない。

そんな人生の節目に選んだところです。



ずっと人生に迷い続けてきた弟が大好きな国です。

彼は今、立ち上がって前に進み始めています。

そして突き進んできたはずの自分が転び、動けなくなりかけていました。

『どこかに知らない国に行きたい』…そう感じたとき、彼が薦めてくれた場所。



そこで何かを見つけてこれたら…。



行ってきます。

【ビジネス】ブレックファースト・ミーティング

今日は7:30からブレックファースト・ミーティング。
相手は米系の運用会社の日本代表と仲介してくれた方。
その運用会社は米国だけではなく、パリ、ロンドン、アジアと世界的に拠点を持ち、大きな規模の運用をしている。

しかし、アメリカンだ…。
ブレックファースト・ミーティングなんて初めて経験した(^_^;)
しかもリッツ・カールトンで…。
日系の会社にいるとあまりこういった習慣はない。
サラッとこういうのセッティングするあたり、なんかかっちょいいなぁ…。

その方はとても日本語が上手でだいぶ助かりました(^_^;)
温厚でユーモアがあり、魅力的な人物だった。
しかし、運用に対する考え方、規模…すべてにおいてメジャー級。
自分がどれほど小さな池の中で戦ってきたのか思い知らされる…。

前にSACのアジア責任者と会ったときも感じた。
スケールの違い。
日系証券にいるとソコソコになったつもりの自分だけど、グローバルな運用会社の前ではあまりにもちっぽけな存在。
地場証券では自分を受け入れるのもポジション枠やらロスカット枠やら、他のディーラーとの調整に四苦八苦なのに…。

年齢を言い訳にしたくはないが、あと10歳若ければ迷うことなく挑戦したと思う。
メジャーリーグへの挑戦。
42歳(先日なったばかり)の自分がどこまで出来るだろう…?

彼らのようなファンドはどれぐらいの運用規模で回せるか…と気にする。
利回りも大事だが、少額(10億、20億は少額です)の運用では興味を持ってもらえない。
せめて50億程度、本来なら最低でも100億以上の運用を10%~20%で回す必要がある。

自分の運用キャパシティは30億程度までだろう。
己の限界を思い知らされる。
しかし、そういった環境に身をおいてしまえば、きっとそれが当り前になるのだろう。
タラレバは禁物だけど、せめて5年前に挑戦していたら、世界が変わっていたかな?

今日はこれからもう一件ミーティング。
そっちは商品系のプロップ会社の会長さん。

すでに行く先は決めてしまっているだけに、コンタクトをとってコネクションをつなぐだけに終わるかもしれないが、それでもいいといって時間を取ってくれた。

自分にとっては証券自己以外の運用を垣間見る絶好のチャンス。
規模の大きいヘッジファンド、ブティック型のヘッジファンド、プロップ会社、証券自己、個人投資家…。

それぞれの世界がある。
違う世界を知ると本当に面白い。
まだまだ知らないことが多いな…本当にそう実感する。

生涯勉強…ですね。

【ビジネス】稼ぎ方はそれぞれ

自分はオプション・ディーラーがスタートだった。
まだ新入社員の頃、パソコンも触ったことなくて、数学も大の苦手(>_<)
二浪一留の落ちこぼれ…。

回想録で書いたような理由で先物・オプション課に配属され、出社二日目で上司から「デルタ」だ「ベガ」だ「ガンマ」だ…と説明されたがチンプンカンプン…(@_@)

本音を言えば、

『俺、無理かもしれない…。』

と思っていた。
当然、周囲もそう見ていた。
自分の前に8人ほどそこに異動で来ては切られるということが続いていたらしい。

ただ自分から諦めるのは嫌だった。
結果ダメでも、自分でやりきったと思えないままダメになるのは嫌だった。

その辺は自転車競技(ロードレース)を通じて身についた考え方かな。
おかげで浪人・留年とダメダメな学生時代だったけど、決して身体の大きくない自分が人の何倍も練習して、大会で優勝したりできた。

『俺でも出来るんだ。』

そう自分の可能性を信じられるようになったのはコイツのおかげだった。

だから必死に頑張った。
そしてオプション・ディーラーとしてそれなりのリターンを上げられるようになりつつあった。

ちなみにその頃の基本戦略はショート・ガンマ。
オプション(ボラティリティ)を売るやり方だ。
ストラドルやストラングルでポジションを組成し、それを価格の変化とともにデルタヘッジしながら、その山を動かしていく。

このポジションは値動きが敵になる。
阪神淡路大震災やベアリングス・ショックを乗り越えて儲けていたからそれなりに適応できていたんだと思う。

その後、新興市場(当時の店頭市場)主体に学び、個別株中心、先物中心とディーラーとして経験し、個別株でもロング・ショートやテクニカルベースのバスケット運用(運用期間が決して長くはないので、ファンダメンタルズではあまりやらなかった。ファンダはあくまでユニバース決める際の判断材料として使っていた)。

ITバブルにかけては現物株がほとんど。
だってそっちの方が儲かったから(^^ゞ
その時期、TOPIX先物ディーラーはまだしも225先物ディーラーは退屈このうえない日々を送っていた。
光通信やソフトバンクの急騰を横目にしながら、225非採用であるために指数は全く動かない…。

その後、ITバブルが崩壊し、そして現物株の売りに対する価格規制などが導入されていく。
自分はそのプロセスで先物主体に再度シフトした。
その後、アイザワ証券ではほぼ完全に先物ばかりをやっていた。

ディーラーとしてはかなり色々な運用を経験してきた方だろう。
しかし、それでもファンドの世界を垣間見ただけで、驚くような稼ぎ方をしている連中に出会い、ショックを受けた。


最近、感じることがある。

地場証券の運用手法といえば『板張り』と言われる。
かつてはそんなことはなかった。
裁定取引すらやっていたのだから。

若い子を中心に現物ディーラーとして入ってきたディーラーの多くが『板張り』がほとんど。
よほどのセンスや需給を仕切れるぐらいの力があれば、それでもいい。
『板張り』も立派な運用手法だと自分は信じているから。

でも儲からなくなってきたことを『アローヘッド』のせいだと言う板張りディーラーは多い。

そこに自分は首をかしげる。
システム高速化やHFTの台頭は、板張りなどの瞬間的な短期運用に一番ネガティブな影響を及ぼす。

なのにその『板張り』から離れようとせず、新しい手法やタイミングを研究せず、ただ同じことを続けてアローヘッドに文句を言う。何故、自分を変えようとしないのか?

稼ぎ方は一つじゃない。
様々な手法やアプローチがある。
板張りもその一つだが、周りがやっていることをただやっていていいのだろうか?
新しいことへの挑戦は勇気がいることだが、それが出来なければ長く生き残ることはできないだろう。

相場は常に変化する。
アローヘッドやJ-GATEもその一つ。
90年代と2010年までの10年、そしてこれからの10年…市場は変化し続けていくだろう。

それに対応し、生き残っていくためにはもっと視野を広げて、その変化に対応する努力を怠らず、自分を相場に合わせていかなければならない。

その変化を妨げているのはディーラー自身でもあるが、証券会社にも問題がある。硬直的かつ保守的な管理体制の下、新しいことへのチャレンジを許容されない現実がそこにはある。

何故、もっと稼ぎやすい環境を作るために積極的に動き、考えないのか?

自主廃業に追い込まれる地場証券が出始めている。
ディーリング部縮小や撤退も相次いでいる。

そんなときだからこそ、今変わらなければいけないのだが…。

【コラム】情報がないと儲からない?

年明けから9社に減った『外資系証券注文動向』。

これは自分も入社する前からあったもので、立会場があった頃、場の人たちが情報を持ち寄って公表していたのが始まりだそうです。

みんな結構気にする数字なんですよね。
ちなみにひと昔前、一度廃止になりかけたことがあるんです…。
やはりフローに関わる情報だから、流すべきじゃないという声もあったようで。

それでも色々と情報は流れ…ま、最終的には『ないと困る』という声も多くて復活しましたけど(^^ゞ

その頃に書いたコラムを一つ。

ちなみに『情報』について書いてますが、基本的な考え方は変わっていません。
情報の優位性も大事ですが、それに依存しきった運用でもいけない。
そしてその情報を検証もせずにただ使っているのもよくない。
自分もこの『外資系証券注文動向』の過去データは1999年から保管しています。
それを元に過去の指数の動き、日中の動きなどと検証を行ったり、東証発表のものとの整合性もチェックしたりしました。

何も考えず、ただ情報を鵜呑みにするのは危険だし、自分で検証したり、考えたりするプロセスが大事だと思っています。

面倒くさいかもしれないけど、『楽して儲かる』のを10年も20年も続けられる世界ではないのですから(^^ゞ


しがないディーラーの独り言(第10回)
フィスコ『展望』より


眠い…あまりに眠い…。
先週、夏休みをいただいて、リフレッシュした気持ちで、『さぁ、頑張るぞ~』とばかりに出社してきたのはいいのですが…。いつの間にやら相場も夏休みに入っていたようですねぇ。ナスダック指数が大きく下げたものの、公的買い観測やら投信買い、ETF組成などが相まってサンドイッチ状態。特にETFだかEFPだかTRFだか知らないけど、妙なTOPIXの逆ザヤ状態(先物が理論価格を下回って推移すること)には勘弁して欲しいもんです。変に強い現物株を見て買うとTOPIXでつぶされるし(>_<) でも、ジリ…ジリ…とは下がるものの、な~んも迫力を感じることもなく、売りから入っても大して儲からず。チャンスらしいチャンスもないまま…時折襲ってくる眠気と戦いながらこの一週間を過ごしました。前回、このコラムで『眠れぬ夜』をお話しておきながら…そんなクソ真面目な私でも眠い相場だったのです(~_~;) こんなんだったらもう一週間ぐらい休んでも良かったかもしれませんねぇ。と、いう訳でこの相場を振り返っても何を書けばいいのやら…すっかり困ってしまいました。
あ、そうだ!今週ちょっとばかり話題になっていた『外資系証券売買動向』の非公開についてちょっとお話してみましょう。一般の投資家の皆様にはあまり馴染みがないかもしれませんが…。
外国人投資家の売買が日本の株式市場に大きな影響を与えることはこれまで何度か触れてきました。で、『彼らが今日売りに来ているのか、それとも買いに来ているのか?』。これは一日の間で勝負している我々ディーラーにとっては非常に興味のあるポイントです。それを知るためにみんなが気にしていたのが寄り前に発表されていた『外資系証券売買動向』なのです。外資系証券10数社の集計で売り越し・買い越しを判断し、今日の外国人投資家の動きを予測していたのです(まぁ、外国人投資家が全部外資系証券にオーダーを出す訳でもないんですがねぇ)。
と・こ・ろ・が!ナントそれを今週から教えてくれなくなっちゃったのです。さぁ、困りました…今日の外国人投資家は売りなのか買いなのか全然分かりません。さらに6月後半から売買手口も非公開だし、裏で誰が何やってるのやらさっぱり分からんてなことになってしまった訳です。手口や情報中心に売買していた人は苦労していることでしょう。

だからといって私は非公開に反対ではありません。なんかの本に書いてあったのですが、様々な情報を中心に売買した場合と、情報をシャットアウトして売買した場合、情報ナシで売買した方が最終的にいい結果が得られたという話を記憶しています。私も同感なのです。所詮、情報なんていうものは誰かから聞くもので、『いい情報を自分が一番最初に聞く』のでなければ意味がない。先に誰かがいい情報を聞いていて、みんなが買ってしまった後にその情報を耳にして買いに行くと…結局高値掴みをして、みんなの笑顔のために一人涙を流すハメになってしまいます。あまり情報に依存した売買ばかりしていると、自分の相場観や分析力が落ちて、結局相場がヘタになってしますような気もします。ここんとこの決算発表後の動きなんていい例かもしれません。『いい決算が出そうだよ~』という話を鵜呑みにして買ってしまう→噂通りにいい決算が出る→材料出尽くしで売られ→泣く泣く投げる…な~んて人もいたのではないでしょうか。手口や外資系証券売買動向も同じことで、『○○証券が買っているから上がる』とか『外資系証券売買動向が買い越しだから上がる』と考えるのは、ちょっと違うような気がします。
やりづらいっちゃあやりづらい状況ではありますが、嘆いていても始まりません。みんな同じ条件なんですから。こーゆー時だからこそチャートとかをしっかり勉強して、この相場を勝ち抜いていきましょう!
プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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