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【投資・運用】リターンとリスクは表裏一体

自分がいつも見ているTwitterのタイムラインも大谷に関するものが目立ちました。
一回戦での敗退は残念でしたが、盛り上げてくれましたし、楽しんでいる姿が何よりも見る人の気持ちに響くんでしょうね。
明日の活躍も楽しみです。

今日、Bloomberg Newsでこんな記事を見かけました。

ビットコイン、リスク調整後パフォーマンスは資産クラスで最悪の部類
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-12/QW4XC0T1UM0Z01?srnd=cojp-v2

暗号資産(仮想通貨)がダメと言っているわけではありません。
それらが秘めている可能性や魅力はある程度は理解しているつもりですし、興味の深い分野でもあります。だからこそ多くの人を惹きつけもする。

ただここ数年、暗号資産(仮想通貨)やAI(人工知能)という言葉が一人歩きして、流行り文句のようになり、そういったものがすごく儲かるとか、ちょっと誤解を生じさせかねないような言葉で誘う言葉も多く見かけます。

それらの可能性は確かに魅力的なものだと思っていますが、そういった「キーワード」に踊らされるのが一番危険です。
「よく分からないもの」だからこそ、難しい言葉を並べ立てて、それっぽく語ると「ああそうなのか」と感じ入ってしまったり、引き込まれてしまったりもします。
よく分からないものに手を出すこと自体が「リスク」でもあるということは予め理解しておく必要があるでしょう。

AIを活用して市場と向き合うビジネスを真剣にされている方たちも友人・知人にはいます。
自分にはとても理解できないような高度なことをやってるのは間違いないだろうなと尊敬もしています。
一方で、そういった彼らの多くは「AIが万能ではない」ということをよく言葉にします。

暗号資産(仮想通貨)はまだ見極めきれない面も多くあります。
こんな動きも出てはいますが、
「エルサルバドルのビットコイン法定通貨化」とは何なのか?日本への影響は?
一方で、中国はそれらを完全に締め出す方向に動いています。
ビットコイン一時3万ドル割れ 中国の規制強化で

その存在は、各国の法定通貨やその発行体である中央銀行による通貨流通量のコントロールや経済調整などの手段に大きな影響を与える可能性を秘めています。
今後、社会においてどのように受け入れられていくのか、その有用性は間違いないものの、既存の国家統制や経済基盤との折り合いをどうつけていくのか、まだまだ見えない面もあります。

債券のように利回りがあり、償還があるもの。
株式のように企業の支配証券としての一面や配当などの裏付けがあるもの。
通貨のように国家(中央銀行)による裏付けがあるもの(その中央銀行が信用できるかどうかは別にして)。

ともその性質は異にするものだと思っています。
ただそれは既存の仕組みを根底から変えていく可能性も秘めている。
この辺はもっと詳しい方々がいらっしゃるでしょうから、あくまでも自分が感じている印象ということでご理解ください。
それがいいとか、悪いとかという話をしたいわけではありません。
それぞれの世界で真剣に取り組み、専門的な見識を持つ友人・知人もいますし、彼らと話していると多くの学びを得ることもあります。そして個人的には興味もあります。

ここでお伝えしたいのは、最初に紹介した記事の分析にあるように、暗号資産(仮想通貨)は魅力もある一方で、リスクも大きく、ボラティリティ(変動率)も非常に高いということです。
そういった資産に投資するのであれば、そのリスクをしっかりと理解したうえで、自分のリスク許容度に合わせて投資を行うことが重要ということです。

投資や運用には必ずリスクが伴います。
リターンとリスクは常に表裏一体です。
多くの人が「リターン」にしか目を向けず、「リスク」と向き合わずにこの世界に飛び込んでしまいます。
今の時代、投資や運用は人生設計においてもとても大事なことだと思います。
昨日のことと被ってしまいますが、美味しい話にこそ気をつけてください。
より大きなリターンが得られる可能性があるということは、それなりのボラティリティもあり、リスクもあるということです。

そしてAIは万能ではありません。
その学習能力は人間を凌駕しますし、どんどん人の領域を超えていく面も増えていくのでしょう。
運用においてAIを活用しようという動きは沢山ありますが、AIは魔法のようにリスクを消してくれるわけではありません。
そして”そのときになぜそういう判断をしたのか”、AIはそれを説明してくれるでしょうか?

真摯にそれらと取り組み、それらの持つ可能性を実現しようと取り組まれている人たちのことを尊敬もします。そういった人たちが未来を変えていくのだろうとも思います。
ただそれに乗じて、そういったものを魔法のキーワードのように振り回して、人を惑わす人も少なくないのが実情です。

投資や運用と向き合うとき、「リターン(美味しいところ)」ばかりを見ずに「リスク(不都合な真実)」ともしっかり向き合ってください。

リスクを取るからリターンも取れる。
リターンの裏には必ずリスクもある。
そのバランスを見極めながら、リスクを最小化しつつ、リターンを最大化していく取り組みが投資や運用です。
リスクを軽視したり、無視してしまう行為はとても危険なものです。
どんなに実績があり、経験豊富な人でも、リスクを見誤るだけでも大きなダメージを負う世界です。
いくら稼ぐ力があっても、それを失うことは簡単なのですから。
長く相場に残っている人たちは、そのバランスを取ることに長けている人が多いと思います。

コロナ禍で投資や運用に取り組む人が増えたのはとてもいいことだと思います。
初心者であるのなら、なおさらよく分からないものに安易に手を出すのは慎重にいてください。
手を出すなというのではなく、興味があるなら、失ってもいい範囲の投資額にとどめるとか、リスクの調整のしかたはいくらでもあります。
そのうえで実際に少額のリスクでも保有することでより興味がわき、勉強したり、調べたりということの動機付けにもなるでしょう。リスクを増やすのは、それらを十分に理解できたと思ってからでいいのではないでしょうか。

自分のリスク許容度を理解し、それに対して適切な範囲で投資や運用を行っていくこと。
流行りものや流行り言葉に惑わされないこと。
せっかく投資や運用の世界に興味を持ってくれたのなら、長くそれと付き合い、社会や経済を知るきっかけにしたり、生活や人生設計において多少なりともプラスにして欲しいと願います。

【投資・運用】派手な言葉や美味しい話には気をつけて

「投資詐欺」…なかなかなくならないですね。
引っかかってしまう人が少なくない現実。

「仮想通貨(暗号資産)」や「AI」など、流行りのキーワードを使って人の目を引く。
難しい言葉や専門用語を並べ立てて、いかにもすごそうな雰囲気出して勧誘する。
でも実態や裏づけが伴わない。
運用実態がないような「詐欺」は最悪。
運用実態と話が違ったり、ギャップがあまりにもあるという事例もある(金融当局から処分を受けるような事例)。

昔も今も変わらずそういった存在は消えない。

人からお金を集める「投資勧誘行為」「金融商品の販売」、人からお金を預かって運用する「資産運用業」。
どちらもきちんとしたライセンスや登録・届出が必要です。

そういう話を受けても、最低限その業者がライセンスや届出をしているかぐらいは調べてください。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html

ここに日本国内で登録している金融業者は記載されています。

金融商品取引業者
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kinyushohin.pdf

適格機関投資家等特例業者等
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/tokurei.html
(届出者リストは令和3年4月30日現在、業務廃止命令を発出した届出者リストは令和3年5月31日現在、連絡が取れない届出者リストは令和3年5月31日現在)
これなんかは63条に基づいて届出ベースで行える資産運用業のスキームだったりするので、届出数が膨大で、かつては問題の多いところも少なくなかったようです。そのため規制強化されたりもしてきました。

皆さんがあまり好意を持っていないHFTですら登録されています。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kousoku.pdf

”ヘッジファンド”や”ケイマン諸島籍”というと、なんか悪さしている印象や、得体の知れない存在のように見られる場合もありますが、そういったファンドはケイマン諸島籍であれば、その金融当局であるCIMAに登録されていますし、そのファンドの運用を行う運用会社は各国(シンガポールならMAS、日本なら金融庁(FSA)、香港、オーストラリア、その他の国々の場合も)の金融当局で登録や届出を行い、認可を受けてその運用業を行っています。

勧誘行為や資産運用を「業として」行うものはすべからくこういったプロセスを経て、それぞれその業を行う国の規制当局の監督下で業務を行うことが義務付けられています。
もちろん審査や検査も当局から受けますし、必要に応じて指導や処分も受けることになります。

投資勧誘を受けた場合やそういった話を聞いた場合、その人および所属している組織・法人がそういった認可を受けているかぐらいは確認しなければいけないでしょう。

「デューデリジェンス」
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/te/J0603.html
これは最低限のことです。
今はネットを通じて様々な情報を得ることが可能な時代です。
面倒かもしれませんが、ご自身の大切なお金を預ける前に、しっかりと預ける先のことを調べてください。

私は実際にシンガポールに拠点を構え、ファンドを運用している会社を経営しています。
ライセンスの関係もあり、その規制の範囲での投資勧誘しかできず、投資家も日本でいう適格機関投資家に限られています。いわばプロの投資家ばかりです。
実際に興味を持っていただいても、投資するまでには多くのデューデリジェンスのプロセスを経なければなりません。オペレーション・デューデリジェンス(資産管理上の業務が適切に行われているかを調査する)のために海外から来星され、業務中に半日ほど滞在されてまでチェックを受けたこともあります。
それぐらい大事なことなんです。

もちろん目論見書(ヘッジファンドなどではPPM:「Private Placement Memorandum」)を投資を受ける前に交付することも義務付けられています。
投資家の資金管理はトラスティ(信託)が行い、取引および資金の監督や精査・清算、投資家とのやり取りなどの実務はアドミニストレータが行い、ファンドの監査は監査法人が行います。
それら全てが第三者の法人です(※これらが全て関連会社などでやっている場合は注意が必要です、過去にAIJが起こした巨額損失の事例もあります。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/31993)。
実際の運用および運用指図を行っている我々は、そのお金に直接関わることはありません(もちろん間接的に指示したりはしますが)。そうやって第三者が資産管理や、その実績の精査・評価、適切にそれらが行われているかの監査などを行ってくれているからこそ、投資家は安心してお金を預けることもできます。運用者が運用実績を誤魔化すことも、知らない間にお金を使いこんだり、隠したりすることもできませんから。
当然そういったサービスプロバイダーに対して、一定の費用を支払う必要もあります。
もちろん金融当局の認可を受けるためにはそれ相応の体制(人員なども含む)が必要になり、コストもかかります。

加えて、公募で個人投資家向けにそういった金融商品を販売しようとすると、規制のレベルは一気に跳ね上がります。
いわゆる「個人投資家保護」の観点から、そのような規制体系になっているのです。
これは日本のみならず、シンガポールや他国でも基本的に同じです。
金融知識や投資に対する理解、リスク認識が十分ではない個人投資家の方々を保護する観点から、それに対する管理責任、説明責任、開示義務など様々なものが非常に厳しく求められます(個人であっても一定の資産レベルを超えている人や、適格機関投資家として登録されているようなプロと言える方は除外されています)。
そのためには運用会社側も相当な人員と管理体制などを保持する必要があり、結果として運営コストも跳ね上がります。日本でライセンスを持つ金融業者と連携し、販売スキームや法的な要件を整えることで販売する道がないこともありませんが、基本的には、一件あたりの投資額がより小さくなりがちな個人向けに販売するのに反比例するかのように、それにともなう責任・義務のハードルやコストはより大きくなっていきます
日本発の日本株ヘッジファンドは小規模な組織が多いのが実情です。その規制のハードルはかなり高く、あまり公募で個人向けに積極的に販売しようとするところはない理由の一つにもなっています。

資産運用業を営むためには、それなりのコストがかかってしまうのが現実なんです。
だからこそ、そこまでコストをかけてでも業として営む覚悟と責任が求められもします。

大切なお金を預けること。
その預ける相手をしっかりと見極めてください。
最低限、法律を順守しているかどうか。
そんなこともロクに守れていない人を信頼できますか?
そんな人に大切なお金を預けられますか?

投資にはリスクが伴います。
安易な言葉や目新しい言葉に惑わされないように注意してください。
美味しい話には裏がある。
こんな世界的に異常ともいえるほどの低金利が常態化した昨今。
美味しい利回りなんてそうそう実現できるものではありません。
少なくともそれを実現するためには一定のリスクが伴います。
リスクも少なく、大きなリターンを得るなんて話はないと思っておいた方が賢明でしょう。
実際、どんなに誠実に懸命に資産運用業を営んでいても、マーケットが相手である以上は損失を出してしまう場合だってあります。リスクとリターンは常に表裏一体であることだけは忘れないでください。

ご自身で運用するなら、誰から情報を得るか、学ぶかも大切です。
大切なお金を第三者に預けるなら、それ以上に誰に預けるか、その人や組織が信頼できるのかどうか、しっかりと調べられるようにしてください。
派手な肩書や文句、美味しい話に惑わされないでください。

個人投資家でも、メディアに出ている方々でも、運用業を営んでいる人でも、様々な人がいます。
尊敬できる人もいれば、この人はいかがなものか…と感じてしまう人もいます。
プロや見識・知識の豊富な人から見ればそれが分かる。
つまり「見極める目」を持つことが大事なんだと思います。

そのためにまずは安易に投資やリスクを取ることは避け、基本的な知識や見識を積むところから少しずつ始めてください。
焦らなくても相場は逃げません。
将来への「不安」から焦って「リスク」を取りに行くことは必ずしも賢明な行動とは言えません。
あくまでも投資や運用は「リスク」を伴います。
リスクがある世界に飛び込む以上、最低限身を守るための知識や術を身に着ける。

それが「はじめの一歩」です。

※最近、電子書籍版で61巻以降が解禁されたので暇な時間に読んでいるのでつい…w

【雑感】初心を取り戻す

あるベンダーさんから転職をしたばかりという方から、転職のご挨拶をしたいというのでオンラインで久し振りに会話をした。

まだ東京で仕事をしていたときに色々とお世話になった。立場としてはこちらが顧客ではあったけれど、端末の導入やセミナーの開催など、一緒に取り組ませていただいたことも多かった。

「工藤さんのような取り組みをされている方は他にいらっしゃいませんでした。工藤さんにお会いできて、お話を聞かせていただいていつもモチベーションを与えてもらっていました。」

そんな風にベンダーの担当者だった人から言ってもらえるなんて…ちょっとウルッと。
今の自分にとっては、かえってなんかすごく力をもらった気がする。

運用を志すお金も経験もない若い世代に挑戦の場を作る。
そういった場所として、絶滅危惧種と揶揄されてきた地場証券のディーリングの存在意義を再定義し、再認識してもらう。

次の世代、新しい人材を生み、育てる努力と仕組みを作る。
そして成長した人材が活躍できる場所を作る。
若い世代が夢を追い、懸命に努力し、その夢を実現できるようにサポートし、その成長と夢の実現とともに組織も発展していく。

田んぼをたがやし、水や肥料をあげ、新しい芽を育てていくこと。
これが業界に一番欠けている視点なんだとずっと痛感してきた。
どこも育った稲を刈り取ること(引き抜き)ばかりを優先する。目先稼げそうな人材ばかりを探す。それでは新しい人材は生まれてこないし、業界は発展していかない。
業界を発展させるためには、その裾野を広げて、夢を追う若い世代にどんどんチャンスを与えていく必要がある。
せめて資本力のある大手には、人材を生み育てる仕組み作りこそ本気で取り組んで欲しいと願う。

自分が20数年の運用者人生を通じて痛感し続けてきた業界の根本的な問題。新しい世代を育てることを怠り、新しい時代に即した運用環境やノウハウへの研究開発投資を怠ってきたこと。この業界が絶滅危惧種と言われるのも当然のことだと思ってきた。

もう30年近くも昔のこと。学歴もお金も知識もなく、ただ若かった自分が運用の世界に出会い、そこでチャンスを与えてもらい、様々な先輩に出会い、学び、成長し、それなりに夢を追っていくことができた。この業界を大切に思うからこそ、変えたいと願ってきた。

作り上げたいと思ったものはまだ道半ば。
何度も転んできたし、涙を流すほど悔しい思いも沢山してきた。
それでも前に進む。

なんかこのところいっぱいいっぱいになってていたけれど、何年も前からずっと自分を見てきてくれた人がいる。
自分の取り組みや姿勢を励みと感じてくれる人がいる。
それに気づかせてもらえた今日の会話に感謝です。
初心を思い起こさせてくれました。

新しい場所での活躍を祈念しています!

【雑感】まさにクレイジー...

アルケゴス損失、世界の銀行で計100億ドル突破-野村とUBSが追加

まさにクレイジー。。。

この金額、この規模で世界の名だたる金融機関を巻き込んで損失を出したアルケゴス。ブローカー側の損失がこれだけあったということは、担保として差し入れていた金額で不足した金額の総計がここまでになったということなんだろう。アルケゴス自身が失った資産、全部の損失合わせると倍以上になるのだろうか…?損失額が凄すぎて実感が沸かない…。

個人投資家とかで、極端なレバレッジかけて、たまたまうまくいって資産が一気に増えたとかいうならいざ知らず、この資産規模でこんな極端なレバレッジかけてここ(兆円規模)まで資産を増やしてきたことがまずアンビリーバブル。

よほどクレイジーな人か、リスクジャンキーか、もしくは裏があって確信的に儲かる自信があったのか…。
レバレッジについては、使い方間違えると一発で全てを失うことになる。
相場なんだから、間違えることは必ずある。
そういった世界でリスクを取っているのに「勝ったときのこと」ばっかり考えて、「負けたときのこと」をあまり想像できない人が過剰なレバレッジを使い、人生が変わってしまうような損失を出す。
「株はギャンブル」「株は危険」そう決めつけてしまう。
株をギャンブルにしているのも、その危険性を高めてしまうようなリスクを取っているのも自分自身なのに。
リスクとリターンは背中合わせ。
レバレッジは便利なものではあるが、自分達の取っているリスク、資産の流動性をしっかりと理解し、コントロール可能なレベルで適正に使ってこそ有用なものだ。

今後は、これがきっかけとなり、ファミリーオフィス、スワップなど、様々なところで規制が強化されていくだろう。

もう一点、この事件でふと感じたこと。

自分が若手の頃に経験した「ベアリングスショック」。
このときにたった一人のトレーダーによって生じた損失は約8.6億ポンド(約1,380億円)。
ベアリングス銀行の自己資本(750億円)を遥かに超過していたため、同行は破綻することになった。
今回、各金融機関が受けた損失はそれに匹敵するか、はるかに上回る金額の損失になっている。
それでも企業として破綻する云々といった状況にはならず、期間損益に大きなダメージを受けたというレベルで終わってる。
20数年経ってるとはいえ、金融の世界の状況・規模ってここまで変わってるんだと改めて実感させられもした。
今回の損失額も、過去に聞いた「巨額損失」と言われるものをはるかに超えている。

なんかすごいね…。
「兆円」って単位の記事を見たときにすっごいビックリした。

【雑感】ホントは日本にいるはずだったけれど…

本当は一昨日日本に一時帰国しているはずだった。

前回の緊急事態宣言が明けたとき、「ようやく日本に一時帰国することが出来る」そう判断して、スケジュールの調整や業務の引継ぎの準備をしながら、航空券を手配し、多くの人たちとスケジュールを調整してミーティングや(少人数での)会食などの予定を組んでいった。

1年3ヶ月ほど日本に帰れていない。
家族にも会えておらず、Zoomとかで会話するだけ。
仕事も本当に色んなことがあった中で、ようやく前を向いて色々と進んでいける状況が見え始めてきた状況。

オンラインで出来ることはそうしてきたし、それで足りるかもしれない。
でも大切な人や、大切なことは直接お会いし、きちんと伝えたかった。

大阪の感染者数が1日1000人を超え、東京の感染者数も増え始めた中で小池都知事の記者会見を拝見した。
「他県から東京へは来ないでください」
この一言を聞いて、こんな状態で行くわけにはいかないと判断して、全てをキャンセルした。
正直、より安全なシンガポールからの日本帰国だし…という考えもちょっとよぎったけど。

家族にも会いたかったし、仕事でもしっかりとご挨拶しておきたい人(会社)がいくつもあった。
日程が限られていた中で、少人数でしか会えないため、会いたい人全てに会うことは出来ないのは分かっていたけれど、それでもなんとしても行きたかった。
苦渋の決断ってのはこういうことなんだなと改めて思った。

でも少しでも早めに決断する方が、自分の為に予定を空けていてくれた人にかける迷惑も最小限にできる。
結果的にはそれでよかったかな。

今日、シンガポールがコロナ禍で安全な国のトップになったという記事を見た。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-26/QS5FPMDWRGG001

ドミトリーで感染爆発を起こし、失敗したと批判された時期もあったが、それを抑え込み、ついにここまで安全と言われる状況を実現したシンガポール。
市中感染はほぼゼロが続いており、日々報告される感染者は全て海外渡航者だ。
10~20人程度だったその数が、ここ数日40人を超えてきているのは気になるところだが、それも水際対策がキッチリ出来ているから市中に広がる不安はあまり感じない。
人数制限(今は8名まで緩和された)や営業時間の制限(22時半まで)、飲食中以外はマスク着用義務(飲み物、食べ物がない状態でマスクを着用していないと処罰を受ける)、業種によっては営業停止など相変わらず規制はきっちりされているものの、シンガポールの飲食店はちょっとしたバブル的な賑わいを見せている。高級寿司店とか2ヶ月、3ヶ月先まで予約で埋まっていたりするところもある。日本で飲食店が苦境に陥っているのとは対照的だ。

それもシンガポールが感染拡大初期段階でサーキットブレーカーと呼ばれる厳しいロックダウン措置を取り、市中感染を徹底的に抑え込んだうえで、水際対策もきっちり行ってきたことが奏功している。本当にシンガポール政府はうまく対応してきたと感心させられる。

でも外でのマスク着用は当然義務だし(運動中と飲食中のみ外すことが認められている)、していなければ罰金が科される。
規制に違反すれば厳しい処罰もされる。
収監された人や、ビザをはく奪されてシンガポールから追い出された人もいると聞いている。
日本でマスク着用に不満を言い、着用せずに問題になる人がいるが、シンガポールでそれをやると、もれなく処罰される。

国民に危機感がそこまでなかった時期に、日本でそんな強力な規制が出来たかどうか。
人権や自由を過度に制限することをせず、ここまで感染を抑制してきた日本って、世界的にみれば優秀なのかもしれない(実際先の記事では7位に位置している)。

日本は「お願いベース」でやってるから、変異株もすっかり入り込んでしまっているし、ダメなところはもちろん沢山ある。でもシンガポールのような強制力のある措置を発動させてたときに、国民はどう反応するのだろうか(シンガポールは強制的に14日間の隔離(自己負担で2000SGD))。

ワクチンは、シンガポールは現在45歳以上が対象となっており、自分も一回目はすでに接種済。5月初旬に二回目も終わる予定だ。
日本は、ワクチンの普及も現在は遅れているようだけれど、5月からは接種のスピードも上がってくるらしい。

リーダーって大変だなと思う。
パンデミックへの対応なんて、誰がやったとしても批判は必ず受けるだろう。
厳しくやれば、批判をされる。
緩ければ、また批判をされる。
国民のストレスはリーダーに自ずと向かう。
手探りの中で、何が正解かも分からないウイルス相手に必死に考えて決断していかなければいけない。
もちろんそれだけの責任と権限があるのだからしかたない。

経済や国民の暮らしを守りたい。
リスクと向き合いながら、懸命に戦ってくれている医療従事者も守りたい。
新型コロナウイルスなんて消えてなくなって欲しい。
オリンピックもなんとか開催して、頑張っている選手の皆さんの活躍の場を守り、それを見た世界の人々の励みにしてもらいたい。

想いはみな同じだろう。

ただ「お願い」ってのは都合よく使っちゃよくないとは感じる。
「お願い」をまじめに聞いた人がバカを見る。
そんなことがあっちゃいけない。
その辺はシンガポールは明確だった。
ダメなものはダメ。その代わり補償するものは補償する。

どの国や自治体の対応がベストだったのか。
何が有効だったのか。
そこへの検証や反省はしっかりと行うべきだろう。
ただ今は我慢が必要な時。
年内には必ず明るさが見えてくるときがくる。
そう遠くない時期に、また日本への一時帰国を考えられる状況になることを信じて。







プロフィール

tetsu219

Author:tetsu219
元証券ディーラーです。
二十数年ディーラーやって、シンガポールにも一時期行ってヘッジファンドを立ち上げてみたりと色々やってきて、とある証券会社でディーリング部長になり、今はシンガポールでヘッジファンドの設立・経営をやっています。

基本仕事ネタです。
更新は気が向いたときだけ(^^;
でもこのブログを通じて運用を志す若い世代の人たちに何か伝えられること、その一助になればと思っています。

初期は限定記事にしていましたが、今は開き直って全部公開にしてますのでお気軽に(笑)

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